【村上新聞】「米坂線早期復旧と地域活性化を考える会」 地域住民が結成集会、会長に野田尚道さん、署名1万筆目標に
昨年8月の豪雨で壊滅的な被害を受けたJR米坂線の復旧がいまだ目途が立たない中、村上市荒川地区公民館で住民約60人が
集まり「米坂線早期復旧と地域活性化を考える会」の結成集会を開いた。呼びかけ人らは「鉄道は住民にとって重要なインフラ
。国や県が責任を持って維持すべき」と訴え、入会と署名活動を呼び掛けた。
はじめに元関川村長の平田大六さんが「米坂線の思い、早期復旧の願い」と題し講話。続いて「米坂線復旧を巡る情勢」として動労総連合新潟の牧絵孝栄さんが「米坂線が廃線になると、羽越線の列車の本数が減らされ、特急が坂町に止まらなくなる可能性がある」などと話し、署名運動の協力を訴えた。その後、にいがた自治体研究所の大矢健吉さんが「JR東日本の2023年3月期の決算を見ると、1406億円の営業利益が出ており、株主への配当も377億円計上している。
JR東日本の白山弘子社長が言う、米坂線復旧の試算86億円はそれほど大きな額ではないのではないか」と述べ、JR全体に見る潤沢な利益を地方に均等に行きわたらせる〝ユニバーサルサービス〟の考え方を取り入れるべきだ」と説いた。
議事では、会長に野田尚道さんが選任され、活動方針として、会員拡大目標200人。来年11月末までに署名1万筆運動を行
い、順次県知事、JR東日本新潟支社長、村上市長、関川村長に提出するとした。4月の定例総会や山形県小松、磐越西線・只
見線の視察も予定に入れた。