【DeNA南場会長も登場】地方スタートアップの未来を語る、「新潟ベンチャーサミット2023」が開催(新潟市中央区)
新潟県と新潟ベンチャー協会が主催する「新潟ベンチャーサミット2023」が12月12日、ホテルイタリア軒(新潟市中央区)で開催された。会場には経営者や起業家など、約200人が訪れた。
新潟ベンチャーサミット2023は、スタートアップエコノミーの連携強化と成長支援を目的に開催するイベントで、2022年に初開催し、今年が2回目の開催となった。
第1部では、首都圏で活躍するスタートアップ経営者を招き、「新潟県のスタートアップを盛り上げる」をテーマとしたトークを、4つのセッションで行った。
フラー株式会社の渋谷修太代表取締役会長がコーディネーターと務めたトークセッションでは、「地域におけるスタートアップ育成のこれから」をテーマに、CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)を運営するKDDI株式会社経営戦略本部の江幡智広副本部長と、多くの企業にLP(リミテッド・パートナーシップ)投資を行っているB DASH Ventures株式会社の渡辺洋行代表取締役が登壇した。
新潟のような地方の起業家が事業を成長させていく上で、どのような心構えが必要かという質問に対して、渡辺代表は、「結論、あわてずにやる事。ものを当てるのは難しい。波が来るのは3年から5年で、波が来たら乗ることを続ける。そして、最前線の人とつきあって、最新情報を入れることが大事」と提言した。
また、株式会社STARTの中俣博之代表取締役がコーディネーターを務めたセッションでは、株式会社ディー・エヌ・エーの南場智子代表取締役会長が登壇。「国内スタートアップのこれからと、可能性」をテーマに、経団連副会長としての活動や、世界的視野をもったスタートアップ支援についてなどを話した。
第2部では、ビジネスプランを発表するNVAピッチ本選を開催。NVAピッチの予選を通過したHUB SAUNA株式会社(新潟市中央区)の冨田翼空代表取締役、きら星株式会社(新潟県湯沢町)の伊藤綾代表取締役、株式会社魚沼スッポン(新潟県南魚沼市)の井口陸弥代表取締役、株式会社コルシー(群馬県、新潟市中央区にビジネスセンターを設置)の堀口航平代表取締役社長の4人がビジネスプランを発表した。
審査の結果、最優秀賞をコルシーの堀口代表が、特別協賛のKDDIより贈られたKDDI賞を魚沼スッポンの井口代表が受賞した。
このほか、新潟県が選定している「J-startup Niigata」で、令和4年度と令和5年度に追加した11社の企業を紹介。来場者からはNVAピッチ発表者と共に大きな拍手が贈られ、「新潟ベンチャーサミット2023」が幕を閉じた。
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