【書店員が選ぶ】今月のおすすめ本(2023年12月 )—— 提供・ジュンク堂書店新潟店

ジュンク堂書店新潟店(新潟市中央区)の書店員が選ぶ「今月のおすすめ本」。書店員の眼鏡に映った「今読んで欲しい本」を、書店員の生の声でお届けします。

今月はジュンク堂書店新潟店 文芸・文庫担当の野口悦子さんからのおすすめ本を3冊ご紹介します。

書店員が選ぶ「今月のおすすめ本」2023年12月(提供 ジュンク堂書店新潟店)

 

お寺のハナちゃん(リトルモア)梶井照陰 税込1,980円

お寺のハナちゃん(リトルモア)梶井照陰 税込1,980円

佐渡最北端鷲崎で認知症の祖母と暮らす僧侶の梶井照陰 祖母との暮らしに行き詰まりを感じていた梶井は柴犬のハナちゃんを迎えることにする。写真家としての顔をもつ梶井の撮るハナちゃんの可愛らしい姿。

春のあたたかさ 夏のまぶしさ 秋のさびしさ 冬のきびしさ 佐渡の四季とハナちゃん 僧侶である梶井の言葉が優しく写真に寄り添うよう。

生きるもの全ての命が美しく尊いことを教えてくれる写真集。じっくり見るもよし パラパラとページをめくりハナちゃんに癒やされるのも、よい一冊。

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にがにが日記(新潮社)岸政彦 税込2,200円

にがにが日記(新潮社)岸政彦 税込2,200円

社会学者で小説「ビニール傘」で芥川賞候補になった岸政彦。

ウェブマガジン「考える人」連載のにがにが日記が一冊に、にがにが日記に登場する愛猫「おはぎ」との日常を綴る「おはぎ日記」。

22歳になったおはぎ、高齢の猫との毎日。認知症ぎみのおはぎ 粗相をするおはぎのために床にペットシートを敷き、徘徊を防ぐために「おはぎゲート」を作る。猫と暮らす幸せな毎日。

やがてくるお別れにむけての日記なので読むのが辛くなるけれど、ゆっくり時間をかけて、読んでもらいたい一冊。

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ロスねこ日記(小学館文庫)北大路公子  税込715円

ロスねこ日記(小学館文庫)北大路公子  税込715円

こどものころ読んだ偉人の伝記から学んだことは「世の中には頑張っている人がたくさんいるのだから 私は頑張らなくても大丈夫」という。

小説家でエッセイストの北大路公子。15年程前に飼っていた猫、その猫をうしない心にぽっかりあいた猫の穴。

その穴をうめるために薦められ育ててみることにした「シイタケ」をそして「ヒヤシンス」を。

猫をうしないあいた心の穴を「シイタケ」で「ヒヤシンス」でうめることができたのか。それは読んで確かめて頂きたい。生き物と暮らす生活 育てる生活いかがでしょうか。

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