【県内では21日から大雪の可能性】北陸地方の気象見通しについて5機関が共同会見
北陸地方整備局、北陸信越運輸局、新潟地方気象台、東日本高速道路株式会社(NEXCO東日本)、中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本)は12月19日、北陸地方における12月21日からの気象の見通しや大雪時の道路交通に関する情報などについて、今後の状況の説明・解説を行う共同会見を実施した。
12月21日から22日ころにかけて日本付近は冬型の気圧配置が強まり、北陸地方の上空には強い寒気が流れ込む見込みで、北陸地方では大雪となる所がある。また、上空の喚起や冬型の気圧配置の強まりの程度によっては、警報級の大雪や、大荒れ、海では大しけとなるおそれがある。
新潟地方気象台・気象防災情報調整官の中村誠氏は、「上空の寒気が出て、雪雲が同じところにかかり続けた場合、警報級の大雪になる可能性がある。また、17日から18日に冬型の気圧配置が強まったが、その時より降雪量は多くなるとみている。大雪による交通障害などに注意していただきたい」と呼びかけた。
新潟県内の高速道路では、21日の夜間(18時から翌9時)から新潟県内の高速道路全域で降雪が見込まれる。特に12月22日から23日にかけての夜間は、北陸道の朝日IC~上越IC、上越IC~長岡JCT、長岡JCT~新潟中央JCTの区間と、関越道の水上IC~小出IC、小出IC~長岡JCTの区間で降雪が強まると予想されている。
冬季(12月~2月末まで)の新潟県内の高速道路では、冬季外と比べ、交通事故の発生件数が約2倍に上がる。特に12月から2月末までは冬季外と比べて多い傾向にある。
NEXCO東日本新潟支社道路事業部の土田武徳事業調整リーダーは、「事故の要因は車間距離を確保せずにスピードを出すことや、『急加速』『急ハンドル』『急ブレーキ』など『急』のつく動作により発生する。また、事故や登坂不能車両が生じると、車両滞留が発生し、長時間の通行止めになるおそれがあるので、注意していただきたい」と呼びかけた。
北陸地方整備局によると、新潟県内の14区間(219.5km)で大雪による予防的通行規制を行う可能性があるという。道路構造などに起因して立ち往生が発生しやすい区間を指定し、大雪時は予防的に通行止め・集中除雪を実施し、大規模な車両滞留を防止する。県民へは、不要不急の外出を控えることや、早めの冬用タイヤへの換装や大型車の運転手にチェーンの携行を呼び掛けた。
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