【警報級になる可能性】21日から23日にかけて山沿いを中心に平地でも大雪になる見込み、県が大雪に関する情報連絡会議を開催
新潟県は12月20日、大雪に関する情報連絡室会議を開催し、21日から23日にかけての大雪に関する予報に関連して情報共有を行うとともに、県民に対して警戒を呼び掛けた。
新潟地方気象台によると、12月21日から23日にかけて、日本付近は冬型の気圧配置が強まり、北陸地方の上空約5,500メートルには氷点下30度以下の寒気が流れ込む見込み。また、日本海には日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)が形成され、JPCZ上では低気圧が発生し、北陸地方へ接近する可能性がある。このため、新潟県では山沿いを中心に平地でも大雪になる見込み。
21日6時~22日6時までの新潟県内の予想降雪量は、上・中・下越の平地で30㎝から50㎝、佐渡では20㎝から40㎝。一方、上・中・下越の山沿いでは、50㎝から70㎝と予想されている。
22日6時~23日6時までの予想降雪量は、上・中・下越・佐渡地域の平地で30㎝から50㎝。上・中・下越の山沿いでは、50㎝から70㎝と予想されている。
一方、風や波の予想は、20日から21日は海上を中心に雪を伴った強い風や非常に強い風が吹き、21日はしけとなる所がある見込み。また、予想よりも冬型の気圧配置が強まった場合は、21日は中越、上越、佐渡で暴風や暴風雪となるおそれがある。
北陸地方整備局によると、新潟県内の14区間(219.5km)で大雪による予防的通行規制を行う可能性があるとしている。また、予定されている区間以外でも通行規制が行われる可能性があるという。加えて、不要不急の外出を控えることや、自動車運転手へのチェーンの携行および早めの装着を呼び掛けた。
NEXCO東日本は、新潟県内の高速道路のほぼすべての区間で通行止めとなる可能性があるとしている。また、降雪時の除雪作業は高速道路本線を中心に行うため、PAやSAなどの除雪が遅れる場合があり、高速利用者に対して理解と協力を求めた。
JR東日本は、21日については計画的な列車運休の予定はなく、22日以降については最新の気象情報をもとに運転計画を決めていくという。
また、東北電力ネットワーク新潟支社では、有事に備えた連絡体制と電源確保体制を構築しており、すでに佐渡や粟島には初動対応に向けた人員を配置しているという。
新潟地方気象台の塩野勉主任予報官は、「今回は山沿いだけではなく、平地でも大雪となる見込み。状況によっては、警報級の大雪となるおそれもあり、急激に積雪が増える場合がある。是非とも、冬への備えを確認していただき、行動についても確認していただきたい」と語った。
また、昨年12月の大雪と比べると「同程度の寒気が流れ込んでいる。一方、大雪をもたらした収束帯(JPCZ)の影響については現時点では不確実性がかなり大きい状況となっている。もし昨年同様に収束帯が伸びてきた場合には、同じような降雪の強まりもあり得るので、今後気象台が発表する情報に留意してほしい」と話した。
新潟県防災局危機対策課の新保直人課長は、「最新の気象情報、道路交通情報、交通機関の運行情報についての最新の情報を入手されるように呼び掛けたい。また、大雪となった場合は不要不急の外出を控えて頂きたいと思う。車を運転される際は冬用タイヤの装着はもちろんのこと、大型車についてはチェーンの携行と装着をお願いしたい」と呼びかけた。
さらに、「除雪作業をされる場合は自分も事故に遭う可能性があることを心掛けて頂いて、一人では作業をしない。そして、落雪や高所からの転落などに注意してほしい」と注意喚起を呼び掛けた。
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