【令和6年能登半島地震】県庁で第4回災害対策会議、「引き続き状況の把握に努めたい」と花角知事

1月1日に石川県で発生した令和6年能登半島地震を受けて、新潟県庁において第4回災害対策会議が開かれた。災害対策本部長の花角英世新潟県知事は冒頭で「発生から丸一日が経過し、被害の詳細が判明しつつある。被災した道路の復旧や、交通機関の運航再開などもあったが、一方で国道8号線上越茶屋ヶ原の土砂崩れ現場は今も復旧の目途が立たず、地盤の液状化現象も大変な被害をもたらしている。引き続き状況の把握に努め、全知を挙げた対応をしていきたい」と話した。

また会議終了後は報道陣に対してブリーフィングの場が設けられた。

災害対策本部で報告された各被害状況(1月2日14時30分まとめ)は以下の通り。

 

〇人的被害の状況

県全体で重傷者1人(見附市)、軽傷者20人(新潟市3、長岡市4、三条市1、柏崎市2、糸魚川市4、五泉市1、上越市5)。

〇住宅被害

・全壊1軒(新潟市)

・半壊1軒(新潟市)

・一部損壊55軒(新潟市13件、糸魚川市5、妙高市3、五泉市19、上越市11、佐渡市2、出雲崎町1、津南町1)

・公共建物半壊以上25(上越市20、妙高市5)

※新潟市、佐渡市の家屋損壊状況については全容が把握されておらず、今後の調査で各被害数は増える見込み

〇交通に関する情報

・高速道路    北陸自動車道(西山IC~柏崎ICの上下は解除、能生IC~糸魚川Iは2日20時解除予定)、磐越自動車道(新潟中央IC~新津ICは17時に解除)ほか県内の高速道路は全区間解除

※東日本高速道路㈱の報告で、1月2日17時に新潟県内の高速道路はすべて通行止解除。

・国道8号 上越茶屋ヶ原 通行止め(1月2日7時40分から国土交通省、県機動隊、上越市消防署により現場確認。8時20分から専門家による地質調査を実施し、落石等の二次被害がなければ土砂の除去を実施する。復旧の目途は現段階でたっていない)

・市町村道 新潟市西区、幹線道路で通行止なし、生活道路で15カ所通行止

・JR東日本 上信越新幹線は越後湯沢~新潟は上下線とも運行再開、在来線は羽越本線(新津~酒田)が1月2日夕方ごろまで運休、信越本線(新潟~長岡)が1月2日夕方ごろまで運休、(長岡~直江津)は終日運休、白新線全線が1月2日夕方ごろまで運休、磐越西線(喜多方~新津)が1月2日夕方ごろまで運休、弥彦線全線が1月2日終日運休、越後線(新潟~柏崎)が1月2日終日運休、只見線(会津川口~小出)が1月2日夕方ごろまで運休、飯山線全線は運行再開、上越線(水上~長岡)1月2日夕方ごろまで運休

・えちごトキめき鉄道 はねうまラインは1月2日13時に運行を再開、ひすいラインは再開未定

・北越急行 (くびき~直江津)は1月2日終日運休、(六日町~越後湯沢)は夕方ごろまで運休

〇ライフラインに関する情報

・上水道 すべて普及済み(漏水修理のため計画断水実施の事業者あり)

・ガス LP協会は新潟市西区の集合住宅1軒でガス漏れ通報あり(応急処置済み、4日以降本復旧予定)、北陸ガスは供給継続中も新潟市の一部(主に西区、中央区)でガス漏れの通報が216件(復旧完了90件、残り126件の復旧完了時期は未定)

・電気 新潟市(西区善久)で停電口数31戸(1月2日中に復旧見込み)

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