【令和6年能登半島地震】新潟市西区内44カ所で液状化現象、中原八一市長が現場視察「想像以上の被害」 4日の仕事始めに渋滞の懸念も
新潟市の中原八一市長は1月3日、令和6年能登半島地震による被害が大きかった新潟市西区を視察した。
新潟市西区の建物被害は全壊が1、半壊が9、一部破損が84(新潟市発表速報値 3日8時0分時点)。さらに区内44カ所の住宅や道路、施設などで液状化現象が発生。特に新潟亀田内野線沿線や黒埼一帯、中野小屋地区の被害が大きいほか、複数箇所で断水が発生し各地に給水車が設置されている現状にあるなど、市内でも地震の影響が著しい。
中原市長は3日11時頃から西区の被害箇所を視察。被害の大きい新潟亀田内野線付近や、避難所にもなっている市立坂井輪中学校を訪れた。
視察後、中原市長は「現場に出て初めて実情を見て、想像以上に被害が大きいことを承知した」とコメント。そして「新潟亀田内野線沿線は青山から大野まで大変長い距離で被害が発生し、かなりの道路がめくれ上がっている。これをどのように復旧したらいいのか、民間との協議も必要。今後対策を練って、できるだけ早く復旧をしていきたい」と話した。
また、住宅が被災し長期で避難が必要な人向けに、空いている市営住宅や空き家、ホテルなどを仮設住宅として利用できるよう調整するという。
また、翌日4日からは多くの職場で仕事始めとなることから「市内でも通行止めや被害の大きい箇所が数十カ所あるので、明日の仕事始めには渋滞が予想される。市としてはできるだけ早期に仮復旧、本格復旧できるように準備していきたい」と話した。