コジマタケヒロのアルビ日記2024 Vol.1 「今年はてっぺん目指します」松橋力蔵監督
2024年1月10日、メディアシップ2階、日報ホールで「2024シーズン アルビレックス新潟 新体制発表記者会見」が行われた。
中野幸夫社長、寺川能人強化部長に続き、あいさつをしたのが、今季も指揮を執る松橋力蔵監督。
「この度の震災で多くの方々が被害を受けたということで、まずはその方々にお見舞いを申し上げさせていただきたいと思います。皆様の日常が早く戻るよう心から願っております。監督を努めさせていただく中で、たくさんのことを今ここで申し上げるつもりはありません。今いる選手がいきいきと、その選手の持っている特徴をしっかりと生かし、見ている皆さまもワクワク・ドキドキするようなそういうサッカーを展開して、今年はてっぺん目指します。以上です」
非常にシンプルで分かりやすい。今年のチームがどこを目指すのか、誰でもイメージできる言葉が印象的だった。
この後、新加入となった7人の選手があいさつをし、質疑応答へと進んでいった。
新加入の選手へももちろん質問はあったが、監督への質問も少なくなかった。
「昨年は、この場で具体的な目標を掲げていなかったと記憶している。去年との違いは?」
「昨年は私一人だけの気持ちやそういうものではなかなか伝えきれない、伝わりきらないという部分も少し加味したような感情だったと記憶しています。私が目指すと言っても、やるのは選手。彼らが本当にどういうものを感じているかということは、シーズンをやっていく中で見ていく必要があると感じていたので、自分からは申し上げなかった理由の一つになっています。今年に関しては、私の立場としてもそうですし、ワンシーズンを経験したからではなく、(昨年)僕は途中から少し公開をしていました、正直。やはり彼らが見据える先というものをしっかりと明確に、われわれがやる以上はどこを目指すのか、どこを目指しているかということを今年ははっきり言おうと(思いました)。なので、今日の全体ミーティングの最初にそれをみんなに伝えました。その中、みんなで覚悟を持ってやっていこうと。(〜中略〜)僕らは別にあのスタイルを貫くためにサッカーをやっているわけではなく、勝つためにやっているということは変わらない。そこの色というのは、強くしていかなければいけないと思っていますし、勝つことを、確実にしっかりポイントを重ねていくとなれば、われわれでありながらわれわれではないような状況というものを十分に想像できるという部分ではさまざまなものに適応する。そのとき、そのとき、最善をどう尽くしていくかというのは、内容も含めて自分たちで解決できるような策を持っていかなくてはいけないと思っています」
「今日のミーティングで、てっぺんをという話以外に選手たちにはどのような話をした?」
「チャンピオンを目指すと、優勝するよと話した上で、われわれがJ2を優勝したときの、あのシャーレを上げた写真を加工したものを見せました。2024明治安田生命J1チャンピオンと書いたものを。(〜中略〜)何、寝言を言っているんだと言われるかもしれない。でも、俺たちが決めたんだ。われわれで決めて覚悟を持ってやるんだから理由なんて必要ない。そんな話をしました」
おそらく松橋監督は、全体ミーティングではとても強い口調で選手たちに語りかけていたのだろう。新加入の選手たちに向けられた次の質問の回答は、7人が示し合わせたかのように同じような内容だった。
「サポーターとどういう喜びを分かり合いたいですか?」
「優勝の喜びを分かち合いたい」
チームを去った選手もいたが、新加入選手の顔ぶれを見れば、去年までの積み重ねにさらに厚みが増したように思えて仕方がならない。しかも、各選手の関係性も良さそうに見える。期待値が上がりまくりの時間だった。
あぁ、2月の開幕が楽しみだ。