新潟県燕市がイタリアの自動車メーカー・FIATとコラボレーションし田んぼアートを作成
新潟県燕市は22日、イタリアの自動車メーカー・FIAT(日本法人:FCAジャパン株式会社)とのコラボレーションによる田んぼアートを製作し、田植えにはFCAジャパンマーケティング本部のティツィアナ・アランプレセ本部長や、同社が招待した県内FIATオーナーが加わった。
FIATは2013年より「FIAT × MADE IN JAPAN PROJECT」として日本のものづくりへの支援や全国の伝統工芸とのコラボレーションを行っており、燕市とは2014年、同社第2回目のコラボとして、山崎金属工業株式会社がFIATロゴマーク入りのカトラリーを製作した。
今回の田んぼアートコラボは、「FIAT × MADE IN JAPAN PROJECT」のものづくり支援という定義を農業にまで拡大した「FIAT Agri art project」の第1弾。FCAジャパンでは以前より社会貢献活動に意欲的であるが、FIAT初となるEV車が今年から日本へ導入予定であることも相まって、特に自然環境との関わりや持続可能性を志向したプロジェクトだ。
田植えイベントの挨拶に立ったアランプレセ本部長は、FITAの創業地・トリノ(イタリア、ピエモンテ州)では稲作が盛んであることに言及し「今の季節、ピエモンテへ行くと燕市とよく似た景色が広がっている。こうした類似した農業の文化は、FIATが生まれた地(トリノ)と日本、特に新潟との結び目になるため、これからも『FIAT × MADE IN JAPAN PROJECT』のような活動を通して大切にしていきたい」と語った。
田植えイベントの後、アランプレセ本部長と燕市の鈴木力市長が対談を実施。その様子は今後FCAジャパンのwebサイト上に公開される。また、燕市庁舎4階には田んぼを見下ろす形で定点カメラを設置。日々変化する稲の姿も配信する。なお、田んぼアートの絵が見頃になるのは7月上旬から8月にかけての期間であるという。
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「FIAT × MADE IN JAPAN PROJECT」
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