【負債総額5,484万円】高級食パンや化学薬品販売などの中島浄水化学(新潟県長岡市)が破産開始決定
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、パン小売、濾過装置取付工事、化学薬品販売などの有限会社中島浄水化学(新潟県長岡市、設立2006年2月13日、資本金300万円、中島孝雄社長)は、12月20日に新潟地裁長岡支部より破産開始決定を受けた。
申請代理人は五十嵐亮弁護士(弁護士法人一新総合法律事務所長岡事務所、長岡市)、破産管財人には小村隆弁護士(小村法律事務所、長岡市)が選任された。負債総額は5,484万円。
1966年2月の創業で、小中学校のプールなどの濾過・浄化装置取付工事を行っていたほか、浄水用化学薬品や灯油なども販売し、判明するピーク時の売上高は2001年12月期に1億1,477万円を計上した。
しかし、同業他社の参入や物件減少により装置取付工事・薬品販売ともに苦戦を強いられ、2019年12月期の売上高は2,300万円にまで落ち込み、売上低迷で赤字を散発。
その後、取締役の主導でフランチャイズによる高級食パン販売事業に参入、2020年3月に福岡県内、同年11月には滋賀県内に出店し、2021年12月期の売上高は9,121万円に回復していた。
しかし、2020年12月期は黒字を確保したものの、2021年12月期は経費負担が重く当期純損失1,031万円を計上し、債務超過が拡大。
また、従業員の給与未払いが発生するなど経営は悪化していた。代表が関与しないパン小売事業の不振で資金繰りが行き詰まり、事業継続を断念し、今回の事態となった。