【航空路線が結んだ縁】柳川市観光訪問団が花角知事を表敬訪問、伝統のつるし雛「さげもん」をPR

新潟県庁に花角英世知事を訪問した、柳川市観光訪問団の一行

1月19日、福岡県柳川市の観光訪問団が花角英世新潟県知事を表敬するため新潟県庁を訪れた。

中村智弘副市長を団長とした訪問団は1月18日に新潟入りし、同市の伝統行事である「柳川雛祭りさげもん巡り」をPRするため、新潟市内各所(新潟空港、ANAクラウンプラザホテル新潟、旧斎藤邸別邸、新潟日報メディアシップ)につるし雛「さげもん」を展示した。

柳川市中村副市長から能登半島地震の義援金および支援金が手渡された

この日はまず知事室で、令和6年能登半島地震の被害に対する義援金および支援金(柳川市職員有志、柳川市観光協会有志、柳川ブランド推進協議会の三者から)が花角知事へと手渡された後、応接室でなごやかな歓談の時間を過ごした。今回の新潟訪問も、地震のために一度は立ち消えになる手前だったという。

「もともとお雛様は、女の子の健やかな成長を祈念して飾るものだが、今回は北陸で地震の被害にあった方々が、少しでも安全に過ごしていただけるように願って飾りつけをした」と中村副市長は話している。

数年前に、公務で柳川市を訪問したことがあるという花角知事は、柳川市の「さげもん」を称して「新潟にも十日町市につるし雛があるが、柳川のものは賑やかで楽しい感じが良い」と褒めていた。

新潟―福岡便存続運動がきかっけで新潟と柳川の交流が生まれた(写真左は新潟福岡便存続運動をけん引した廣田氏)

これまで柳川市と新潟市は、民間主導で地域間交流を深めてきた。2007年、航空会社から廃止届が提出された新潟―福岡の定期航空路線を、民間運動によって存続させたことがきっかけとなっている。当時、新潟綜合警備保障株式会社代表取締役である廣田幹人氏の呼びかけで起こった存続運動は、その後新潟と福岡両県の新たな民間交流を産み、現在も行き来が続いている。新潟空港に「さげもん」が展示されるのも、今年で11回目を数えるようになった。新潟における柳川市のPRに貢献をした廣田氏は、その後に柳川市の観光大使にも就任しており、この日の表敬訪問にも同席した。

観光柳川キャンペーンレディ水の精のお二人も

「地域間交流がこれほど長きにわたって続いていることは貴重な例。しかも行政主導ではなく民間で続いている。お互いに行き来しながら、この交流をこれからも続けていきたい」(中村副市長)

新潟県庁の生協にも柳川特産の海苔が販売されている

新潟市内4か所で飾られた「さげもん」は2月20日まで展示予定。またANAクラウンプラザホテル新潟ではB1Fの「和食ダイニング蔵」において、1月19日~3月3日の期間限定で柳川名物「うなぎせいろ蒸し」が提供されるほか、旧斎藤邸別邸で「さげもん」を観覧した人は同ホテルのレストラン、バー、売店などの利用が10%OFFになるサービスを展開。新潟県庁内の生協でも、名産の海苔をはじめ柳川の物産を販売するコーナーを設けるなど、新潟を挙げて柳川の雛祭り盛り上げに協力している。

新潟市の旧斎藤邸別邸に飾られた、柳川市の伝統つるし雛「さげもん」

 

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