【県内でも数人のみ】「上越市から30年ぶりの甲子園出場へ」スポーツメンタルコーチの柳澤涼さん(新潟県上越市在住)
新潟県内でも数人しかいないというスポーツメンタルコーチの柳澤涼さん(新潟県上越市在住)。自身も元高校球児で甲子園を目指した経験を持ち、現在では高校球児も教えている。「スポーツは心・技・体が必要だが、日本では特に野球では技術と練習ばかり。アメリカではすでにスポーツメンタルコーチは有名だが、日本での知名度も上げていきたい」と語る。
また、メジャーリーガーの大谷翔平選手について、「大谷選手はゴミを拾っているが、彼はそれを『運拾い』と言う。人が捨てた運を拾っているのだと。やはり一流は考え方が違う」と話す柳澤さんに目標や今後の展開などについて聞いた。
――まずそもそも、スポーツメンタルコーチとは何でしょうか。
選手の心からワクワクする目標を一緒に設定します。その目標運成に相応しい自分になるにはどうしたら良いか?どんな自分で在る必要があるか?結果に相応しいメンタルを選手自らに設定してもらいます。 世界的ホテルチェーンのザ・リッツ・カールトンで言うクレド、信念です 。そして、その目標達成に向かう途中でその人特有の思い込みや心のブレーキが出てくる時があります。その思い込みや心のブレーキの扉を良質な問いかけにより開放してあげます。
コーチと言うのは本来、馬車からきています。昔、馬車は大事な物や人を目的地まで運ぶ役割がありました。あくまでも主役は選手。メンタルコーチは選手と寄り添って走りながら、目的地まで導く役割があります。選手の習慣やルーティンを一緒に作り、それを継続していくサポートをします。
――現在の取り組みは?
高校生男子ノルディック複合選手のメンタルコーチング 、バレーボール指導者へのメンタルコーチング、 甲子園出場常連校野球部個人選手へのメンタルコーチング、本気でプロ野球を目指す社会人野球選手のメンサルサポートなども オンラインで実施しています。また、スポーツメンタルコーチの勉強会に参加して自身のレベルを向上しています。
――スポーツメンタルコーチのポイントと重要点について教えて下さい。
選手が主役。これが一番大事です。選手に気づきを促して、それを承認、尊重して、行動を促していく。相手の世界で物事を見る姿勢が大事ですね。1人1人価値観が違いますので、それを認めて、尊重してあげることが必要です。
また大事なことは、結果にフォーカスしないことです。あくまでも選手の日々の小さな達成感にフォーカスする。これを続けることで、自分の中に成長の基準が設けられるんです。選手の内発的動機付けや自己決定感を大事にして、モチベーションを維持し続けられる仕組みを構築させてあげることです。励ます背中を押してあげる言葉や勇気づける言葉を大事にして、心から選手を信じてあげることが大事です。
――今後の展開についてはいかがでしょうか。
地元をスポーツから活性化させるために、上越市から30年ぶりの甲子園出場に向けて、高校野球のメンタルコーチをしていきたいです。 私立関根学園高校(上越市)がよい戦力を持っているので、十分に甲子園を狙える位置にいます。 あとは、土台となるメンタル面を安定させていくことが重要だと思います。 プロ野球選手やプロアスリートのメンタルコーチを行い、選手の才能を引き伸ばしていきます。
また、日本全国の指導者向けに選手への声がけや向き合う姿勢のポイントをサポートしていきたいですし、小中学校、高校で「言葉の大切さ」の講演や授業をやります。日本全国を周り、アスリート達を心からスポーツを楽しめるサポートをしていきたいですね。
(文・梅川康輝)