新潟県が、妙高市でのクマ人身被害を受け「クマ出没警戒注意報」を発表

新潟県農林水産部鳥獣被害対策支援センターの神戸淳所長

新潟県農林水産部鳥獣被害対策支援センターは24日、今年度初のクマによる人身被害の発生を受け、「クマ出没警戒注意報」を発令するとともに、2か月間をクマ出没警戒強化期間として、県民に注意喚起を行なっていく。今後、さらなる被害が発生すれば注意報が警報、特別警報となることもある。

被害が発生したのは、妙高市関山地内。同日午前8時半頃、タケノコ採りの最中だった男性(70)がツキノワグマに襲われ、負傷した。男性は意識があり、会話も可能な状態であるとのこと。

注意報は令和2年度に人身被害が発生する度に発令されている。30市町村のうち5市町村で発生した場合で、やや被害状況が悪い場合には警報、死亡事故が発生した場合や状況がかなり悪化した場合には特別警報となる。

また今年5月分(21日時点での集計)のクマの出没状況は61件となっている。また過去5月分(同時点)での発生件数は、令和2年(52件)。令和元年(63件)。平成30年(67件)、平成29年(40件)、平成28年(83件)となっている。なお、ここでいう出没情報というのは、目撃だけでなく畑などに足跡、山道にフンがある等の痕跡がある場合も数に含む。

鳥獣被害対策支援センターの神戸淳所長は「暖かくなる季節に入り、人の行動とクマが餌(タケノコなど)を求める場所が一緒になってきているので危険である」と話し、さらに続けて、「小さい熊でも安心はできず、近くに一緒に行動している親熊がいる可能性があるため注意が必要だ」と警鐘を鳴らしていた。

注意喚起のポスター

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