【キシャメシ】aikoが流れるミシュランプレート獲得店、モン吉(新潟市江南区)のつけ麺
以前からずっと気になっていたラーメン店がある。
「モン吉」というかなりユルい感じの店名。江南区横越の旧49号沿いという、なかなか渋い場所で、しかも国道から直接入れなくて店舗の全貌が見えにくいという控えめなロケーション。
それでいながら「ミシュランガイド新潟2020」に「ミシュランプレート」として掲載された、要は世界基準の味として認定された、味は折り紙付きの名店。
通りかかった時は、いつも駐車場が満車状態で断念してきたが、なんと今日は1台空きを発見。一度通り過ぎたが、踵を返していざ「モン吉」に。
店に入り、店内を見回すと話に聞いていた通り、ミュージシャンのaikoをめちゃめちゃ推している様子が目に飛び込んでくる。タオルなどツアーグッズの数々、ポートレート、そして店内に流れるBGMはすべて彼女のもの。推し度がかなり、である。
ファンなら共感必至だと思うし、もし新潟にツアーの機会があったら、ぜひご本人に来店していただきたいもの。
そして壁面を見渡すと、aiko関連が並ぶ隙間に「新潟県産小麦」の袋が見える。これは楽しみだ。メニューに目を落とす。
聞いていた話だと、モン吉を訪ねたら最初は「塩関連がおすすめ」だとか。海塩と岩塩をブレンドした「出汁感」のあるスープの「塩ラーメン」、まろやか鶏白湯の「塩ジャンキー」とあるが、記者は「塩つけジャンキー」(税込950円)をチョイス。なんたって今日は、地粉の自家製麺を存分に味わってみたい。
ややあって着丼。ビジュアルはかなりシンプル、具材が華やかなわけでもない。つけ汁は白湯風に白濁した感じ、中太の麺は見た目にも艶っぽい。
まずは麺だけ1本すすってみる。これだけで味わい深く、好みのコシ。今度は一つかみたぐって、汁につけてずるっと。あ、うっまい、これ!
鶏白湯のまろやかなコクと塩のキレ味が同居、ただこの塩味もブレンドの妙があるのか、変なトガリが全くなく丸い。香りが良く上品、飽きがこないのでずっと食べていられる。
デフォルトでかなり盛りの良い麺だったが、気がついたら平らげている、という感じの没入感があった。
こだわりぬいたひとつひとつの素材を用いながら、それでいてつくる人の技量とセンスが光る。素晴らしかった。
いやほんと、aiko本人が来ても大満足だと思うな、この味なら。
(編集部I)
【モン吉】
新潟市江南区横越川根町4-14-20
営業時間 11時~15時、17時半~21時
定休日 木曜日
<グーグルマップ>
【キシャメシ】は、にいがた経済新聞編集部のメンバーが、日々の取材活動の合間にいただく昼ご飯を日替わりで、真正面から他意を入れず、何モノにもとらわれず、お仕着せのグルメリポートに背を向け綴った、キシャの日常モノローグ。さて明日の担当キシャはどこで何を食べるのか、お楽しみに。