【負債総額は約5億5,000万円】鶏卵業や菓子製造などの鎌田養鶏株式会社(新潟県柏崎市)が弁護士一任、破産申し立てを予定
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、鶏卵業や菓子製造などの鎌田養鶏株式会社(新潟県柏崎市、設立1976年10月1日、資本金1,000万円、立川正好社長、従業員40名)は、1月29日に事業を停止し、事後処理を近藤千鶴弁護士(柏崎しおかぜ法律事務所、新潟県柏崎市)に一任した。今後は破産申し立てを予定している。負債総額約5億5,000万円。
鎌田養鶏は、1976年10月に設立された事業体で、近年では「養生卵」の店頭販売やECによるネット販売に注力していた。また、食品廃油や鶏糞等を自社工場で肥料化して販売、B級品の鶏卵を加工したスイーツの販売も手掛けていた。
2017年11月には鶏舎の建て替え、2021年には十日町市に出店など、積極的な事業展開を行っていた。しかし、コロナ禍の巣ごもり需要が一巡したことで、2022年9月期の売上高は4億8,000万円に減少し、多額の赤字計上により債務超過となっていた。2023年9月期も業績は回復せず、事業継続を断念して今回の事態となった。
新潟県内における新型コロナウイルス関連破たんは128件目となる。