【Q3決算】ダイニチ工業(新潟市南区)が第3四半期決算(非連結)を発表、暖冬が影響し減収減益
ダイニチ工業株式会社(新潟市南区)は1月31日、2024年3月期第3四半期決算(非連結)を発表した。
売上高183億4,500万円(前年同期比6.4%減)、営業利益19億5,800万円(同17.0%減)、経常利益21億1,900万円(同15.9%減)、四半期純利益14億9,900万円(同17.8%減)となった。(100万円未満切捨て)
ダイニチは、市場や住環境の変化に対応した商品開発に取り組み、コーヒー豆焙煎機の新モデルやフルモデルチェンジした加湿セラミックファンヒーターを発売した。また、原材料価格やエネルギー価格の上昇、仕入先の賃上げにともなうコストの増加分に応じた販売価格の改定を引き続き進めるとともに、最適な生産体制の構築に取り組んだ。
主力商品である石油暖房機器では、日本国内の自社工場での生産による迅速な商品供給力と、安心して商品を使うための品質保証体制が顧客に評価されて業界内で確たる地位を築いている。
当事業年度において、燃焼開始後、室温が15℃以下の場合に自動で最大火力を10~15%アップしてよりすばやくお部屋を暖める新機能「オートターボEX運転」を搭載した家庭用石油ファンヒーター「SGXタイプ」3機種を含む全12タイプ26機種の商品を販売している。
また、電気暖房機器では、省エネ性・お手入れ性・暖房力を向上させた加湿セラミックファンヒーターを含む2機種を販売し、脱衣所やキッチンなどスポット暖房の需要に応えてきた。
しかしながら、需要期全般で気温が高めに推移したことの影響により販売が減少し、暖房機器の売上高は138億9,000万円(前年同期比9.0%減)となった。
加湿器では、コンパクトな個室からワイドリビングまでさまざまな部屋で使えるデザインモデルの「LXタイ プ」を含む全8タイプ23機種の商品を販売している。
また、加湿器と空気清浄機では、全国の視聴者に向けたテレビCMの出稿など積極的な販売促進活動を行った。当期間においては、加湿器の販売は減少したものの空気清浄機及び燃料電池ユニットの販売が増加し、環境 機器の売上高は33億8,200万円(前年同期比0.8%増)となった。
その他では、4月にコーヒー豆焙煎機の新モデルを発売した。当期間においては、金型などの販売が減少したものの、コーヒー豆焙煎機および加湿器のフィルターの販売が増加したため、売上高は10億7,200万円(前年同期比9.0%増)となった。
【関連リンク】