旧新潟税関庁舎の一般公開が始まる

港当時に建築されたもので唯一現存する庁舎

開港150周年にあわせて耐震工事が行われてきた旧新潟税関庁舎(新潟市中央区)がこのほど工事を終え、12日に一般開放が始まった。同日午前、中原八一新潟市長や、新潟市歴史博物館みなとぴあの伊東祐之館長、日和山五合目の野内隆裕氏、地元・下町の関係者などが参加してのオープニングイベント、塔屋の特別見学会が行われた。

旧新潟税関庁舎は、1869年の建築。「開港当時に建築されたもので、唯一現存する庁舎で、国の重要文化財に指定されている」(中原市長)という。かつて、税関が中央区の竜が島に移転になった時、大蔵省(現・財務省)は建物を取り壊し、土地を売却しようとしたが、(普段古いものに価値を見出さない)新潟市民が、下町の人々を中心に、港町新潟のシンボルとして残してほしいと声をあげた」(伊東館長)。その結果、残ったそうだ。また、旧税関隣に第四銀行の旧住吉支店を移設させた時も、信濃川から旧税関が見えるよう、旧住吉支店を配置したそうだ。

塔屋を見学しようと大勢の人々で賑わっていた

 

オープニングセレモニー

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