【Q3決算】東北電力が減収増益、燃料費調整制度のタイムラグ影響が利益押し上げる
東北電力株式会社(宮城県仙台市)は1月31日、2024年3月期第3四半期決算(連結)を発表した。
売上高は2兆563億1,500万円(前年同期比3.6%減)、営業利益は2,924億1,800万円(前年同期は2,134億9,300万円の損失)、経常利益は2,788億9,300万円(同2,231億4,600万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,963億400万円(同2,303億9,300万円の損失)となった。
前年に比べ夏季の気温が高かったことにより冷房需要が増加したものの、産業用における稼動減や節電の影響などにより販売電力量(小売)が減少した。加えて、エリア外への卸売の販売電力量(卸売)が減少したことなどから、販売電力量(全体)は、564億kwh(前年同期比5.0減)となった。
売上高は、電気料金見直しによる増加などがあったものの、卸電力取引市場価格の低下による他社販売電力料の減少などにより、前年同期に比べ761億円(3.6%)の減収。経常利益は、燃料価格の低下による燃料費調整制度のタイムラグ影響が利益を大きく押し上げたことに加え、電気料金見直しなどにより、前年同期に比べ5,020億円増となった。