【Q3決算】亀田製菓株式会社(新潟市江南区)、国内米菓事業が振るわず減収
亀田製菓株式会社(新潟市江南区)は2月2日、2024年3月期第3四半期決算を発表した。
売上高は701億3,600万円(前年同期比2.4%減)、営業利益は28億9,500万円(前年同期比7.5%減)、経常利益は39億9,500万円(前年同期比7.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は19億8,300万円(前年同期比24.2%増)だった。
国内米菓事業については、外出型消費の回復により、需要は底堅く推移。当社は、原材料やエネルギー価格の高止まりによる収益影響を踏まえ、商品の価格改定や規格変更を実施するとともに、商品の独自性を高めた価値訴求型の競争戦略へと転換を図ることで、業績確保に取り組んでいるという。
重点4ブランドの売上高については「無限」シリーズが前年同四半期を上回った一方、「亀田の柿の種」「ハッピーターン」「亀田のつまみ種」は前年同四半期を下回った。
なお、百貨店向け商品や土産物用商品を製造販売するグループ会社は、コロナ禍からの正常化に伴う市場回復効果もあり増収となったが、単体米菓の減収を補えず、国内米菓事業全体の売上高は前年同四半期を下回った。
海外事業については、北米のMary’s Gone Crackers, Inc.は引き続き生産活動の立て直しや供給体制の正常化を図り、事業基盤の回復、値上の実行等、収益改善に向けた取り組みを進めている。
一方アジアでは、ベトナムのTHIEN HA KAMEDA, JSC.における堅調な国内需要およびクロスボーダー取引拡大などが寄与し、海外事業全体の売上高は前年同四半期を上回った。
食品事業については、プラントベースフードは植物性原料100%のサラダチキンを発売し、取り扱い拡大に取り組むとともに、アレルゲン28品目不使用の米粉パンは、機能性に加え米粉ならではの品質を訴求し、個人向けに加え業務用の取り扱い拡大にも取り組んでいる。
また、植物性乳酸菌については、機能性を訴求し差別化を図ることで販路拡大に取り組んでいる。
長期保存食については、企業備蓄による買い替え需要が堅調に推移する一方で、前年同四半期に地震等の影響で高まった個人需要やコロナ禍による各自治体の在宅治療支援物資に採用された反動減の影響を受けた。
これらの結果、食品事業全体の売上高は前年同四半期を下回った。
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