【Q3決算】コロナ(新潟県三条市)、ルームエアコンの販売が苦戦し減収減益
株式会社コロナ(新潟県三条市)は2月2日、2024年3月期第3四半期決算(連結)を発表した。
売上高は673億5,200万円(対前年同期比3.1%減)、営業損失は24億7,200万円(同16.6%減)、経常利益は28億2,200万円(同13.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は20億4,500万円(同11.8%減)となった。
暖房機器の売上高は、243億8,400万円(前年同四半期比2.9%増)となった。
需要期において、新商品である暖房性能の向上とデザインをリニューアルした寒冷地向け石油暖房機の最上位モデル「AGRATIO(アグレシオ)」や灯油使用量を抑制する省エネ機能を全機種に拡大した石油ファンヒーターなどを軸にした生産・販売活動に取り組んだ。
暖房機器全体は「OUTFIELD」ブランドなどの販売のほか、製品価格の改定による販売単価の上昇も寄与し、前年同四半期を上回った。
空調・家電機器の売上高は、116億8,300万円(前年同四半期比10.1%減)となった。
ルームエアコンは消費者の買い控えやメーカー間の販売競争の激化などの影響もあり、前年同四半期を下回った。
また、除湿機は業界初となる除湿機本体とサーキュレーターが分離できる商品、加湿器は新商品である大能力タイプを軸に販売拡大に向けた活動に取り組んだ。
しかし、空調・家電機器全体は需要期におけるルームエアコンの販売減少が影響し、前年同四半期を下回った。
住宅設備機器の売上高は、263億9,200万円(前年同四半期比5.4%減)となった。
太陽光発電の余剰電力活用における「コロナ快適ホームアプリ」との連携など省エネ性や快適性を向上させたエコキュートや、高効率・高付加価値機能を有した石油給湯機などを中心に販売活動を進めたが、新設住宅着工戸数の減少や消費者の買い控えのほか、販売が好調であった前年の反動などもあり、住宅設備機器全体は前年同四半期を下回った。