【Q3決算】北越メタル(新潟県長岡市)、建設鋼材需要の落ち込みで大幅減益、業績予想を下方修正へ
北越メタル株式会社(新潟県長岡市)は2月2日、2024年3月期第3四半期決算(連結)を発表した。
売上高は240億8,600万円(対前年同期比2.7%増)、営業利益は5億2,300万円(同36.8%減)、経常利益は6億1,600万円(同31.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4億1,100万円(同38.6%減)となった。
新設住宅着工戸数の減少や建設関連業界の人手不足問題により建設工事の進捗が停滞していることから、建設向け鋼材需要が減少。このような需要環境下で、電力料金の上昇分の価格転嫁、半製品の輸出等、各種取り組みを実施したものの、想定以上に建設向け鋼材需要が落ち込んでいる影響により、販売数量が減少したことに加え、販売価格についても、電力料金の上昇分を十分に転嫁するまでには至らず、厳しい事業環境となった。
また、製品販売価格の維持は難しく、製品販売価格と鉄スクラップ価格との値差を示すメタルスプレッドは縮小する見込みで、さらに製造面における各種原単位等の悪化により、製造コストが上昇したことから、利益面において現在公表している予想を下回る見通しとなったため、通期の業績予想を修正。
売上高は前回(2023年5月10日)公表から10億円減少(3.1%増)の320億円、営業利益は5億5,000万円減少(47.1%減)の5億5000万円、経常利益は5億円減少(42.6%減)の6億5,000万円、親会社株主に帰属する当期純利益は4億円減少(60.5%減)の4億円にそれぞれ修正した。
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