【Q3決算】デンカ、経常利益は前年同期比64.3%減 業績予想も売上高、営業、経常を下方修正
デンカ株式会社(東京都中央区)は2月7日、2024年3月期第3四半期決算(連結)を発表した。
売上高は2,928億4,300万円(前年同期比5.1%減)、営業利益は125億5,300万円(同51.8%減)、経常利益は84億6,300万円(同64.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は35億8,200万円(同59.5%減)と減収減益になった。
前年度に実施した価格改定の効果や円安による手取り増があったものの、電子・先端製品やクロロプレンゴムなど主力製品の販売数量が減少した。営業利益は、主力製品の販売数量減少やスペシャリティ化進展のためのコストの増加があった。なお、親会社株主に帰属する四半期純利益は、のれんの減損損失などを特別損失として計上した。
また、2024年3月期通期連結業績予想の修正についても合わせて公表した。
売上高は3,800億円(前回発表予想から5.0%減)、営業利益は110億円(同42.1%減)、経常利益は30億円(同75.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は110億円(前回発表から変更なし)とした。
電子・先端製品などの主力製品の需要が想定を下回っているほか、クロロプレンゴムが能登半島地震により1月末まで操業が停止となった影響などから、売上高、営業利益、経常利益は前回公表の予想値を大きく下回る見通し。
加えて特別損失として、海外連結子会社におけるノロウイルスワクチンの開発中止の影響によるのれんの減損損失などを計上したが、第4四半期以降に政策保有株式の売却を更に推進する見通しのため、親会社株主に帰属する当期純利益は前回公表値を据え置きとした。
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