【特別損失を計上】デンカ、海外連結子会社におけるノロウイルスワクチンの開発を中止
デンカ株式会社(東京都中央区)は2月7日、連結子会社のIcon Genetics GmbH(アイコン社 ドイツ)で開発を進めていたノロウイルスワクチンの開発を中止することを決定したと発表した。
これに伴い、当初想定されていた収益を見込めなくなったため、2024年3月期第3四半期累計期間においてアイコン社に係るのれんの減損損失など67億8,600万円を特別損失として計上した。
デンカは2015年にアイコン社を取得し、ノロウイルスワクチンの開発も進めていた。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響により臨床試験のスケジュールが大幅に遅れる見通しになったことや、臨床試験を含む開発費用が当初想定より大きくなること、mRNAなどの新規モダリティのワクチン開発が急激に進展し、ノロウイルスワクチンも競合が激化することが想定されることを理由に、ノロウイルスワクチンの開発中止を決定した。
なお、本件による鶏卵法での季節性インフルエンザワクチンの製造・供給への影響はない。
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