【シェア上昇は2金融機関のみ】第四北越銀行の県内シェアは56.49%、帝国データバンク新潟支店が「メインバンク」動向の調査結果を公表
株式会社帝国データバンク新潟支店は、新潟県内の企業が認識する「メインバンク」の動向に関する調査結果を発表した。この調査は、2023年10月末時点の企業概要データベース「COSMOS2」を基に分析したもの。
調査結果によると、第四北越銀行が56.49%のシェアで新潟県内のメインバンクとしての地位を確固たるものにしており、前年比で0.06ポイントの微増を見せた。同行をメインバンクと認識している企業数は1万7,563社で、これは前年から71社減少した。
業種別では、全ての業種で第1位が第四北越銀行、2位が大光銀行となり、上位2行が市場を独占している。
売上規模別では、「5,000万円未満」から「10-50億円未満」までの各売上規模で第四北越銀行が首位、大光銀行が次位という結果に。一方、「50億円以上」のカテゴリーでは、メガバンクが2位、3位にランクインしている。
帝国データバンク新潟支店は、地方銀行を中心とした再編の動きが全国的に活発化している現状を背景に、この調査を実施。特に、新潟県内では2023年11月にはばたき信組と三條信組、新潟鉄道信組が合併し、経営基盤の強化に取り組んでいる。
また、コロナ禍で疲弊した中小企業への支援が、資金繰りから事業再生へとシフトしている中、地域金融機関に求められる役割が増していると指摘している。
この調査は、新潟県内企業の金融機関に対する認識と依存度を明らかにするもので、地域経済の健全な発展を支える地方銀行の重要性を再確認する結果となった。