【キシャメシ】話題の「タンタンメン」を新潟で、確かにこのスープは病みつきになるかも
三連休最終日ながら、広告代理店の友人と朝から打合せ。
昼に差し掛かるころ「あ、今日キシャメシだった」と思い出した。友人に「昼一緒に食べるなら、何が良い?」と向けると、紹介されたのが新潟市中央区西堀の「タンタンメンの店」。神奈川県の大学出身の彼は、かつて、川崎市、横浜市を中心に46店舗を展開する「元祖ニュータンタンメン本舗」を週4で食べていたという。
さっそく、新潟市中央区西堀に2023年12月にオープンした「中華タンタンメン金家 新潟古町店」にGO。古町では「新潟食の陣・当日座」が開催されにぎわっていたが、もう記者は完全に「タンタン腹」だった。
同店は「元祖ニュータンタンメン本舗」とは関係がないが、こちらも同じように中国本土の担々麺や、日本で一般的な「ゴマだれとラー油の」担々麺とも全く違うものだという。
鶏ガラベースの塩味に粗びき唐辛子とニンニクを効かせたスープ、その上にたっぷりの溶き卵とひき肉といういで立ち、これが川崎発祥のニュータンタンメン、らしい(出典Wikipedia「元祖ニュータンタンメン本舗」)が、果たしてこちらの店はどうか。
実は記者も初めてなのだ、この系統のタンタンメン。
カウンターのみの小ぶりな店内。タンタンメン(税込900円)とニラトッピング(税込250円)をオーダー。辛さは「なし・ほんのり」「普通」「中辛」「大辛」「めちゃ辛」と5段階だが、ビギナーなので一番人気の中辛を。
ややあって着丼。ほうほう、ネットの写真で見たとおりのビジュアル。ニラがドバっと乗っていて良い感じ。その存在を知らない人は、中華屋で担々麵を頼んでこれが出てきたら戸惑うかも。
まずはスープからひとくち。あ、うま!。一般的な担々麺と違いゴマのまろやかさや甘みは皆無(まあ、入ってないからね)。一方で鶏ガラの、澄み渡っただし感とピリ辛、にんにくのパンチは、味にキレがあってとても良いバランス。中辛ならスープの風味ををちゃんと楽しめる。
辛いのが好きな人は大辛以上がおすすめだ。麺はもちもちした中太。すっきりしたスープに合う。ふんわりかき玉とたっぷりのニラが、すっきり味のスープとマリアージュ。半分食べたところで、卓上の酢をどんぶりに一周。案の定、味変は成功。
あっという間にどんぶりを平らげる。不思議な味だ。不思議というのは、ものすごくトガった個性的な味でないにもかかわらず、どこか中毒性がある。食べたばかりになのにもう食べたい。クセになる、この味。
食の地域性というのは、探求すると実に面白い。さてタンタンメンを食べ終わったし「新潟食の陣当日座」に繰り出そうか。
(編集部I)
【中華タンタンメン新潟古町店】
新潟市中央区西堀通8番町1575-1西銀ビル
営業時間 (火~金)11時~15時 17時~21時 (土日祝)11時~16時
定休日 月曜
<グーグルマップより>
【キシャメシ】は、にいがた経済新聞編集部のメンバーが、日々の取材活動の合間にいただく昼ご飯を日替わりで、真正面から他意を入れず、何モノにもとらわれず、お仕着せのグルメリポートに背を向け綴った、キシャの日常モノローグ。さて明日の担当キシャはどこで何を食べるのか、お楽しみに。
【前回のキシャメシ】