【新サービス】企業に「給与前払い」という独自の付加価値を、リーフラント(新潟市中央区)が労務管理アプリ「そのぐら」の提供を開始(再掲載)
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初回掲載:2024年2月29日
「正社員の人はあまり使う機会がないかもしれないが、非正規の人には給与前払いは一定のニーズがある」。
そう話すのは、株式会社リーフラント(新潟市中央区)の丸橋弘明代表取締役。同社は1月22日、給与前払い申請ができる労務管理アプリ「そのぐら」をリリース。従業員・雇用側ともに、働いた給与分からの前払い手続きをしやすくなる点がメリット。同時に、同社のマッチング型求人サイト「はたらき日和」と組み合わせることで「給与の前払い」を強みとして打ち出し、企業の採用活動を後押しする。
リーフラントは2007年設立。これまで県内の人材派遣を中心に、就職支援や人材育成支援なども手掛けてきた。そんな同社の派遣事業の中で「派遣スタッフの3分の1ほどが給与の前払いをしている。求人を探す時にも、『前払い』や『日払い』という検索ワードで探す人は多い」(丸橋代表)という。
今回リリースした「そのぐら」は、こうした需要を受けて事業再構築補助金を活用し、誕生した福利厚生アプリ。前払い申請とその申請状況管理機能が一番の特徴だが、それと連携する勤怠管理機能も一体となっている。加えて、チャット形式のメッセージ機能、業務マニュアルや就業規則などの社内資料の共有機能も併せ持つ。
アプリ内では、勤務実績を入力するだけで当月分の給与が計算される。従業員は働いた給与分から金額を指定して前払いを申請する形だ。なお、税金や社会保険料を差し引く関係から、例えば「給与の70%まで」など前払いできる金額は各社で設定できるようになっている。
一方の雇用側は、申請があった場合、管理画面に通知が表示。申請者の勤務実績の確認と給与申請の承認だけをすれば、5分から10分程度で申請者の口座へ振込が完了する(「自動振込方式」に設定している場合)。前払い給与の集計はアプリが行い、申請履歴も残すことで、事務作業の労力削減も目指す。
なお、申請の承認者は2人まで登録可能。例えば、現場担当者と経理担当者のダブルチェック体制にするなど、丁寧に対応することもできる。
従業員と雇用側双方が前払いに係る労力を削減できるが、心理的な面での利点もあると丸橋代表は話す。「(給与の前払いをしたいと思っている人は多いが)働いている側からしたら、企業の担当者へ『給与の前払いをお願いします』とはなかなか言いづらい。アプリであれば、その中で申請が簡潔するので、何に使うのかを詮索されることもない。非常にストレスフリーにもなると思う」。
リーフラントでは「そのぐら」リリースと同日、マッチング型求人サイト「はたらき日和」をオープン。「そのぐら」と連携可能なこのサービスは、「そのぐら」導入企業が求人情報を出した場合、その旨が表示される。つまりは、前払い(日払い)に対応していることを打ち出すことができるのだ。
前述の通り前払いには一定の需要が存在するため、それを求人票の時点で明示できるのは独自の強みになり得るだろう。
リーフラントでは、人材不足で困っている新潟県内の企業や個人事業主が、「求人掲載するなら“はたらき日和”だね」と言われるような求人サイトを目指す。「給与が電子マネーでも支払われるようになってきた時代。月に1回の月給、という在り方も変わって良いと思う。(企業にとっての)一つの付加価値として打ち出すことで、採用活動をお手伝いできれば」──丸橋社長は、そう力を込めた。
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