【繋がりを大切に】 新潟県長岡市で今年も起業女子カフェ開催

昨年に引き続き、多くの参加者で賑わった。県内女性の起業に対する関心の高さが伺われる

新潟県長岡市にあるミライエ長岡では、2月17日、起業女子カフェ交流会が開催された。

主催は公益財団法人にいがた産業創造機構(NICO)である。起業を考えている女性を中心に、50人ほどの参加者が集まった。

終始穏やかなムードで進められた

前半は、先輩起業家2人によるミニ講演会。「はれいろごはん」のますがたみき代表と、ハンドメイド石鹸作家で、肌に優しくアロマも楽しめる手作り石鹸教室なども開催している渋倉未央さんが、それぞれの起業に至る経緯や苦労話などを語った。その後、前年度の起業講座修了生による事業発表などが行われた。

「目指すは10年後のこの地域の健康寿命が延びていること」と語るますがたみき代表

「一人だけで最初から最後まで考えてしまうと問題の振り返りができない」と語る渋倉未央さん。人との繋がりの大切さを語った

後半は会場を移しての交流会が行われ、参加者たちは、先輩起業家や同じように起業を志している人たちとの交流を楽しんだ。

交流会に参加した長岡市内在住の30代女性は、「講演会、事業計画発表会、交流会を通じて、多様な考えや想いを持った女性の方々と接することができました」とする。特に、交流会では、起業をしたい・起業に興味があるといった同じ志をもつ女性たちと気軽に話しをしたことで「みんな同じような事で悩んでいたんだ」と知ることができ、「少しホッとできた」と語った。また、「今回の交流会を通じて、〈自分の好きなこと・夢中になれること〉に対して真剣に向き合うことが起業への第一歩なのかなと感じることができました。想いをビジネスというカタチに移行するためにも起業女子セミナー受講がとても良い機会になるな」と感じたという。

 

関係者によれば、今年の起業講座では、昨年の受講者もOGとしてのオブザーバー参加できるようにした。その結果、OGと受講者の間でライン交換やランチ交流会が企画されたりと、自発的な活動が生まれた。人と人の繋がりを大切にした、素晴らしい起業家のコミュニティが生まれつつあるようだ。

 

NICOでは、今後も様々なイベントの企画を通して、新潟県内の起業に関心のある女性同士の交流を深め、県内における女性の起業率を高めようとしている。これらを行うことにより、「新潟県全体の起業の底上げにつながって行けば」と主催者らは考えている。

 

(文・写真) 湯本泰隆

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