【「世界をワクワクさせたい」福田CEO】「NIIGATAベンチャーアワード2023」が開催、ARスポーツHADOを世界に広めるmeleap(東京都)が最優秀賞に
新規事業に取り組む企業、団体、個人を表彰する「NIIGATAベンチャーアワード2023」(主催・一般社団法人新潟ニュービジネス協議会)の審査会・表彰式が2月22日、ホテルイタリア軒(新潟市中央区)で開催された。
審査の結果、ビジネスアイデア部門では、里山パブリックリレーションズ(新潟県十日町市)が、アントレプレナー部門では株式会社meleap(東京都)が、それぞれ最優秀賞に。アシスト部門では、唯一の1次選考を通過した南魚沼市まちづくり推進機構(新潟県南魚沼市)が最優秀賞を受賞した。
最優秀賞に選ばれた参加者たちは、11月7日に新潟で開催する全国大会「ニッポン新事業創出大賞」(主催・公益社団法人日本ニュービジネス協議会連合会)の新潟代表に推薦される。
「NIIGATAベンチャーアワード」は、2013年に創設。応募資格は、新潟県内で新規事業を展開している企業や団体のほか、今後起業を検討している個人や学生など。「アントレプレナー部門」、「ビジネスアイデア部門」、「アシスト部門」の3つの部門を設け、事業の新規性や収益性、地域経済への波及効果などを評価し、書類審査とプレゼンテーションを経て、最優秀賞とオーディエンス賞(観覧者投票)を各部門で決定する。
審査会には、19組が参加した予選を突破した9組の代表者が登壇。審査員からの鋭い質問や指摘を受けながらも、会場に集まった約70人へ向けて事業の特徴や、社会課題の解決によって変わる新潟の未来などについて熱弁した。
登壇したのは、南魚沼市事業創発拠点MUSUBI-BA を運営する一般社団法人南魚沼市まちづくり推進機構、「雪」の価値化で地方創生ビジネスを目指す雪室ビューティプロジェクトチーム、法人棚田研修サービス「Rice Co-Work」を提供する株式会社里山パブリックリレーションズ、酒粕を使ったスムージー(酒粕Products)を提案する新潟大学経済科学部伊藤龍史研究室 にゅーふぇいす、アパレルブランドを提案するMitsuyoshi Design Studio、市場珈琲焙煎所事業を提案するenn株式会社、外国人特化型求人サイトを運営するGuidable株式会社、XR・メタバースのビジネス活用を提案する株式会社リプロネクスト、ARスポーツHADOを提案する株式会社meleapの9組。
アントレプレナー部門で最優秀賞に輝いたmeleapの福田浩士CEOは、「新潟を盛り上げるのはもちろんだが、とにかくグローバルにこだわっている。日本発で圧倒的に驚かせて、世界をワクワクさせていくようなビジネスを仕掛けていきたい。世界中の人たちが気になるような人間になりたい」と、今後の意気込みを語った。
新潟ニュービジネス協議会の宇尾野隆会長は、「新事業、ベンチャー、スタートアップに対する全国的な期待が高まっている。新潟県も経済産業省の『J-startup』というプログラムの拠点の県。新潟県外から多くの企業が拠点を構えていて、ますますこの傾向は強くなってくると思う。9社の皆さんにはこれを機会に各自の事業をブラッシュアップしていただき、地域への貢献をしていただきたい」と話し、参加者たちを激励した。
今回で10回目を数えた「NIIGATAベンチャーアワード」は、出場者や来場者が年々増えており、盛り上がりをみせている。今大会もハイレベルなプレゼンが揃い、新潟のベンチャー・スタートアップの機運の高まりが感じられた。
(文・撮影 中林憲司)