【県内企業とスタートアップの共創を】「InnoLaboNIIGATA produced by KDDI」2023年度最後の会合を開催、新進気鋭のスタートアップ5社が登壇
KDDI株式会社と新潟県が共同で行ってきた事業共創プログラム「InnoLaboNIIGATA produced by KDDI」の2023年度最後となる会合が2月20日に開催された。同会ではゲーム内広告に関するベンチャーや、広島の蒸留酒企業など5社が事業を紹介。県内企業やメディアとの情報交換を通じ、今後の共創を目指す。
「InnoLaboNIIGATA produced by KDDI」は、KDDIと新潟県が2022年9月に結んだ協定に基づき、2023年2月から開催している事業。2024年2月現在、株式会社ブルボンや株式会社第四北越銀行など県内の28社がパートナー企業として参加している。
毎月開かれる定例会では、県内外のベンチャー企業の代表が登壇し自社の事業を紹介。その後の交流会も通じて、パートナー企業との事業共創のマッチングを図る。これまで、計13回の開催(昨年度末開催のプレイベント含む)で50社のベンチャー企業が発表。同取り組みを通じ、2023年7月には株式会社テレビ新潟放送網とSocialups株式会社が新事業共創プログラム「WAVE」を開始するなど、すでに動き始めている事業もある。
2月20日、NINNO(新潟市中央区)で開催された2023年度最後の会合には、株式会社ARROVA、株式会社グッドアイ、株式会社リセ、株式会社ディマージシェア、ナオライ株式会社の代表が登壇。
ARROVAは、博報堂DYグループのデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社の子会社。今回は主に、テレビゲーム内の背景に表示する広告の事業について発表。人気ゲームタイトルのプレイヤー人口などを元に、既存広告媒体との性質の違いなどについて語った。
広島県のナオライは、日本酒からつくる蒸留酒「浄酎」を手掛け、日本酒業界の課題解決を目指す企業。三宅紘一郎代表取締役は「酒蔵数が全国で最も多い新潟県でも浄酎の酒蔵を造りたい」と話し、県内企業へ協力を呼びかけた。
「InnoLaboNIIGATA produced by KDDI」を運営するエスイノベーション株式会社の星野善宣代表取締役CEOは今年度の開催を終え「1年やって、やっとスタートアップとの交流や取り組みのきっかけができ始めている。県内企業とスタートアップとの共創もいくつか、もうじき発表できると思う」と話す。そして来年度については、「実績ができてくれば、他の企業も刺激を受ける。来年度もより実績を作れるように動きたい」と語った。
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