【猫ネタ多め】「猫の日」に学ぶ 動物愛護センター

2月22日は、にゃんにゃんにゃんで、「猫の日」とされている。新潟県長岡市の長岡まちなかキャンパスでは同日、同じく長岡市にある新潟県動物愛護センターについて知ってもらおうと、「生活カフェ」を企画。同センターの上杉晶(あき)副参事を講師に、ペットを飼っている人や動物愛護に関心のある市民が30人程集まり、愛護センターの役割や、新潟県内における動物保護の実態、また、災害時におけるペットとの同行避難などについて、わかりやすく解説した。

上杉晶副参事が多頭崩壊や殺処分などの動物を取り巻く様々な問題に関してわかりやすく解説した

愛護センターの役割については、犬猫の引き取り、保護収容、返還、譲渡、ホームページやSNSによる情報発信や、投薬・爪切り方法の指導などといった動物の飼い方セミナーなどの表に見えやすい業務以外にも、ペットに関する苦情や相談の対応、ペットに関する普及啓発や動物取扱業、特定動物飼養施設の監視指導など、一般にはなかなか知られることのない部分の業務が多くを占めることを紹介した。

犬や猫の実態について、熱心に耳を傾ける参加者たち

また、人と動物の共通感染症を予防し、住民の公衆衛生を守ることも、同センターの役割であることを述べ、公衆衛生という観点からも同センターに獣医師が配属されているということを説明した。地域の一番の課題となっている多頭崩壊については、未然に防ぐためには、「飼い主だけではなく、地域の人など、周りの協力も必要」とし、人と動物が互いに幸せに暮らせる社会の大切さについて説いた。

続いて、動物に関する啓発活動や情報発信、防災や子猫のミルクボランティアや馴化ボランティア等などを通して、ペットを飼っていない人でも協力ができることを紹介し、愛護センターにいつでも遊びに来てほしいと、参加者に呼びかけた。

長岡市内から参加した11歳の少女は、テレビなどをみて動物愛護に興味・関心を抱いたという。特に、殺処分の問題についてさらに知識を増やし、「ちょっとでも多く減らしたい」と語った。

上杉副参事は、「思っていたより多くの方が、愛護センターのことを知っていた。動物の分野に興味を持ってくださった方が多く参加されて、アットホームな雰囲気の中で、話しやすかった」と感想を述べた。

「気軽に動物愛護センターに遊びに来てほしい」と語る上杉副参事

(文・写真 湯本泰隆)

新潟県立動物愛護センター

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