【「謙信酒まんじゅう」手掛ける老舗】菓子製造販売の新三野屋商店(新潟県上越市)が破産開始決定、新型コロナウイルス禍で客足の減少も
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、和洋菓子の製造販売を手掛ける有限会社新三野屋商店(新潟県上越市、設立1950年2月2日、資本金500万円、星野明光社長)が2月21日、新潟地裁高田支部より破産開始決定を受けた。破産管財人は樽澤広和弁護士(樽澤広和法律事務所、新潟県上越市)が選任された。負債総額は、約3,200万円。
新三野屋商店は1914年創業、1950年に設立された老舗企業。団子、饅頭、最中、きんつばなどの和菓子やスティックケーキなどの洋菓子の製造販売を手掛け、「謙信酒まんじゅう」は地元のみならず、ネット通販でも販売されていた。
しかし、郊外型の大手量販店の進出で本店を構える高田本町商店街の集客が減少していたところに、2020年に発生した新型コロナウイルス感染症の影響も追い打ちとなり、業績低迷が続き、資金繰りにも窮していたものと推察され、事業継続は困難と判断し、今回の事態に至った。
新潟県内における新型コロナウイルス関連破たんは133件目となる。
【直近の新潟県内の倒産など】
【親会社の事業停止に伴い継続困難に】酒類販売などの大和飲料(新潟県上越市)が破産申請へ、負債総額は推定2億5,000万円 (2024年2月29日)
【資金繰りが限界に】建設業のタカラ(新潟県長岡市)が破産申請へ、負債総額は1億8,875万円 (2024年2月28日)
【商品や従業員は事業承継先の新会社へ】摂田屋管財(旧浪花屋製菓、新潟県長岡市)が特別精算開始決定、負債総額約9億8,500万円 (2024年2月23日)