【犯人へ「録音する」と警告】新潟南警察署で遠藤麻理さんがキャンペーン当選者に「防犯機能付き電話機」を贈呈

新潟南区防犯協会と新潟南警察署がキャンペーンの当選者に防犯機能付き電話を贈呈

新潟南区防犯協会と新潟南警察署は2月29日、同協会と同署が2024年1月中旬より実施した「防犯機能付き電話機プレゼントキャンペーン」の当選者に対し、同電話機の贈呈式を実施した。

2023年の新潟県内では、203件(前年比 9件増)の特殊詐欺被害が認知されており、被害総額は5億7,393万円(同 4,904万円増)で、認知件数・被害額ともに前年を上回った。また、新潟南署管内では、2023年12月末までに6件の特殊詐欺被害が認知されており、約310万円がだまし取られている。

こうした背景の中、新潟南区防犯協会と新潟南警察署では特殊詐欺被害を未然に防止するために「防犯機能付き電話機プレゼントキャンペーン」を実施した。新潟市の広報誌などで呼びかけられた同キャンペーンには約60件の応募があり、厳正なる抽選の結果、10人が当選した。

贈呈式では、新潟県警の「防犯機能付き電話買おうぜ大使」を務める、人気ラジオパーソナリティの遠藤麻理さんがプレゼンターとして出席し、当選者に防犯機能付き電話を手渡した。

防犯機能付き電話買おうぜ大使の遠藤麻理さんによる贈呈の様子

遠藤麻理さんは洗練されたトーク力で会場を沸かせつつ、特殊詐欺への注意喚起を行った。

遠藤さんは式典内で、「ラジオにもよく『騙されそうになりました』とか『変な電話がかかってきました』というお便りが届く。実際にかかってきた電話を録音した音声を流して注意喚起をしたこともあるのですが、本当にだまされます。(犯人は)柔らかくて優しくて、もっともらしいことを言う。だから、自分だけは大丈夫という思いは本当に捨てないといけない」と集まった当選者たちに語った。

新潟南警察の原伸一署長

一方、新潟南警察の原伸一署長は、「住民の皆様が安心して暮らせる安全な南区になるように、あらゆる犯罪に対して厳しく対処していきたいと思う」と語った。

当選者に贈られた防犯機能付き電話機は、「自動で通話を録音」「電話の相手に『録音』すると警告」などの機能が備わっており、仮に特殊詐欺の犯人が電話をかけてきても、非常に証拠が残りやすい仕様となっている。

加えて、「録音する」と犯人に警告することでプレッシャーを与え、電話を続けようとする気を失せさせる効果が期待される。

キャンペーンに当選した新潟市南区に居住する山崎十四子さん(76歳)は、「当選して嬉しい。でも、特殊詐欺の犯人はどういう手を使ってくるかわからないので、電話でお金の話が出た時は落ち着いて、慌てずに行動したいと思う」と話していた。

 

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