【キシャメシ】令和に衝撃の「6個100円たこ焼き」、期待値を楽勝で超えるパフォーマンスで「一食」にカウントされる
今日はいろいろとカツカツである。昼食を優雅にとっている暇などない。こう書くと時間だけがないように思われるかもしれないが、もちろんカネもない。にもかかわらずキシャメシの日だ、さてどうする。
ここでピンとひらめく記者。前々から気になっていたアイツを試すときじゃないのか?令和の時代に信じられない「6個で100円」のたこ焼きを。知人から聞かされて、存在自体は知っていたがまだお目にかかっていない。
一度前を通りかかって遠巻きに覗いたが、なかなかの行列だったので諦めた。リベンジもよかろう。車の中で食べていけば時間の節約にもなる。
ということで、やってきたのは新潟市江南区の激安スーパー「ラ・ムー亀田店」。岡山本社の大黒天物産株式会社が展開する「ラ・ムー」は近年新潟県にも進出が見られるが、特徴はなんといっても価格訴求への振り切り。上越の店舗を一度訪ねたが、かなり驚かされた。
そのラ・ムーに併設する(すべてのラ・ムー店に併設しているわけではないらしい)スナックスタンドが「PAKU PAKU」である。ここで6個100円のたこ焼きを売っているという。今日は既に15時近いということもあり行列はない様子。チャンスだ。
まずは券売機を見ると、おぉー本当にあった、100円たこ焼き。しかも「2パック」~「5パック」といったボタンもあるところを見ると、みんなまとめて買っていくのかもしれない。とりあえず1パックをプッシュ。
たこ焼きは目の前の鉄板で焼いている。見たところ一般的なたこ焼きと変わらない工程だ。果たして味はどうか、窓口でたこ焼きを受け取り車へ。
フタを取ると、そのデカさに驚く。100円でこれか。爪楊枝で指すと、頼りなげにふにゃっとなる。この値段で「外カリ中トロ」は望むべくもない。長らく庶民食の代表だったラーメンが「1,000円の攻防戦」などと言われる時代に100円のたこ焼きですぞ、大概の状況は許されなければいけない。
まずは一口。うん、まごうことなき「たこ焼き」だ。決して大きくないがタコもしっかり入っている。上には削り節もかかっている。少しふにゃっとしているが、これは「冷めてからレンチンしてもクオリティが落ちない」と好意的に考えればなんのことはない。
焼きたてだからとんでもなく熱い。慌てて食べたので、胃の腑が焼かれそうだ。こう言ってはなんだが、記者などは「たこ焼きは『熱』を喰うもの」と認識する。「たこ焼きがたこ焼きとしてあること」「ちゃんと熱いこと」この二つをクリアしている時点で、アリ寄りの大アリ、大アリクイじゃないか。期待値はらくらく超えてきた。
1パック6個をあっという間に食べ終わり、車を走らせようとして思い直し、もう1パック買いに走る。まさか日経株価が史上初の終値4万円台を突破したその日に、100円たこ焼きでこれほどテンションが上がるとは。見てくれ、これが現実だ。
(編集部I)
【ラ・ムー亀田店】
新潟市江南区西町3丁目5-33
営業時間 10時~17時
定休日 なし
【グーグルマップより】
【キシャメシ】は、にいがた経済新聞編集部のメンバーが、日々の取材活動の合間にいただく昼ご飯を日替わりで、真正面から他意を入れず、何モノにもとらわれず、お仕着せのグルメリポートに背を向け綴った、キシャの日常モノローグ。さて明日の担当キシャはどこで何を食べるのか、お楽しみに。
【前回のキシャメシ】