【2025卒の就活】NSGカレッジリーグ専門学生限定「リアル合同企業ガイダンス」開催、就活(採用)の最前線
NSGグループ(新潟市中央区)のNSGカレッジリーグ専門学生対象「リアル合同企業ガイダンス」が3月5~7日の3日間、新潟市中央区のNEXT21内市民プラザで開かれた。同グループでは新潟県内に専門学校29校を運営している。
同ガイダンスは2025年3月に卒業予定の学生が対象。3日間で80社がエントリーし、企業の魅力を学生に知ってもらおうと、初日の5日から熱心なプレゼンテーションが繰り広げられた。ガイダンスの運営は同グループの株式会社アイ・シー・オーが担当している。
近年は少子化傾向により、企業にとっては新卒採用苦難の時代で、就活側から見れば「売り手市場なのではないか」というのが一般的な見方だが、一方でこの状況に安閑とはしていられない背景もあるのだという。学校法人国際総合学園の佐藤勇太郎就職推進課長に話を聞いた。
「昨今は、企業側もかなり動きが早くなっている印象。特に首都圏の企業で顕著にみられ、それに引っ張られるように地方の企業も早くなっている。数年前までは次年度の新卒採用は、だいたいこの時期(3~4月)に動き出していたが、今は前年の11月あたりからオンラインの説明会が開いている企業も少なくない。早くスタートしている分、閉じるのも早いので、就活側は『売り手市場だから』と高をくくっていたら、希望する企業に就職が叶わないケースも」(佐藤課長)
カレッジリーグでもかつては地元企業への就職が7割以上だったが、現在はこれを割り込んでいる。それだけに地元企業としては、こうして学生と直接顔を合わせる企業説明会の機会を大切にしたいところだが、こうした「リアルのガイダンス」に二の足を踏む学生も多いようだ。コロナ禍を境にリモート文化が定着し、学生達は気楽に参加できる企業ごとのオンライン説明会に集まっているのが実情。業界大手の開催するガイダンスにも学生が集まらず苦戦しているという。
そうした中で、今回開催されたNSGグループのリアルガイダンスは多くの学生動員に成功し、かなり熱を帯びたものになっていたのは印象的。運営側がグループ内の専門学生に直接呼びかけられるという優位性が活かされた格好だ。
NSGグループではカレッジリーグに所属する様々な分野から専門学生1学年5,000人に、就活用の企業情報冊子「マッチジョブ」を配布しているが、昨年からこうした企業情報をWeb上に掲載する「マッチジョブWeb」のをスタートした。
こちらの登録者数は1学年4,000人だが、学生が入力したプロフィル、専攻情報、保有資格などを企業側が見られ、企業側から「こういう人材が欲しい」と思った学生にはスカウトメールを送ることができるシステム。
就活する側(学生)もしくは採用する側(企業)の一方通行ではままならない、昨今の世情を反映している。