【キシャメシ】原信ナルスの「さくさく♪パイシュー」は、どのくらい「さくさく」なのだろうか。検証してみた結果が、ヤバすぎた!
昨2023年の冬頃から販売され、その攻めた文言や、信じられないくらいの食感から一部SNSなどで話題になっている原信ナルスの「さくさく♪パイシュー」。今日は、そんなにお腹が減っていたわけでもないし、外食は辞めて、自宅で「さくさく♪パイシュー」の食感に挑戦してみた。
パッケージには、「予めご注意ください」という警告(?)文のあとで、サクふわを極めたら食べにくさMAXになりました。ご了承の上、お買い求めください」とある。
う~ん、原信さん、なんて攻めた文言なんだと唸りつつ、購入する。自宅に帰って、改めて見てみるも、外面からは、そこまでサクふわ感を感じることはない。いたって普通のパイシューって感じ。
さっそく、パッケージから取り出してみる。
まず、パイシューで重要なのは、なんといってもその生地だよね。外面はどれだけ、サクサク感が表現されているのだろうか。同社のホームページをみると、「生地は何層にも折り込み、何回もローラーをかけて極限まで圧縮し、極薄なパイ生地にしています。それを比較的低温かつ短時間でふっくらと焼き上げた」とある。「極限」とか、「ふっくら」とか、小気味の良いワードが並ぶが並んでいるが…。
そして、パイシューといえば、中身のカスタードも命。その中身がどれだけ柔らくて、食べやすい食感かで、パイシューの価値が決まるといっても過言ではないだろう。つまり、パイシューの食感としては、「はじめサクサク なかとろ~り」というのが、全くの理想である。再び同社ホームページによる。それによると、「カスタードクリームは、新潟県産牛乳を使って店内で製造しています。甘さやコクのバランスの調整を重ね、新鮮な牛乳のコクを最大限に感じていただけるような配合にたどり着きました」とある。「バニラビーンズシードを混ぜ合わせた上質感のある香りと風味をもつカスタードクリーム」だという。これは、なんとなく期待値が高まる…。
さて、「…いつまで講釈してるんだ、早食べろ!」という天の声がどこかから聞こえてきそうだ。さっそく、実食してみる。
一口頬張ると、そこに拡がる甘さの三千世界(←なんのこっちゃ)
「何だ、これは!」
まさに、岡本太郎画伯もびっくりの、ふわとろ感である。
畢竟、編集部・Yはもう三十云年間、この手のパイだとかシュークリームだとか、食べ続けている。こういっては失礼にあたるかもしれないが、地方のスーパーで、生産コストも限られている。「パイシューといっても、所詮は、その再現性に限界はあるだろう」と、鼻から高をくくっていた。SNSの話題性なんかも、ある程度は仕掛けることもできる。「きっと、いままで店で食べたことのあるパイの食感にはかなわない」と、本気でそう思っていた。
と・こ・ろ・が・・・
ところが、である。
これほどまでに、生地のサクサク感と、カスタードのとろとろ感をいままで地元で得られたことがあっただろうか。
とても失礼なものいいかもしれないが、スイーツ専門店や料理店ならともかくとしても、地元スーパーの商品で、ここまでの食感が再現できている商品に出会ったことがない。
パイのサクサクっぷりは、かつて記者が食べたことのある銀座の高級店のクラムチャウダーパイ包み焼きのパイの柔らかさ、食感に近い。そして、中のカスタードは、柔らかい食感はもちろん、ほんのり甘いバニラの香りがして、一口味わっただけで、こちらもかつて、母に連れられ、東京で食べたことのあるバニラアイスの記憶をも、想起させた。
コストが余りかけられない中での、この再現性は凄い。特に、地元・新潟で、この味が身近に味わうことができるというのは、控えめにいったとしても、「相当ヤバい」。これ絶対、開発チームの中に、高級スイーツ店の味を知っている人間がいるとしか、思えない。
しかも、地元で手軽に買えて、コスパも超良い。まさに、良い意味で期待を裏切ってくれた。編集部・Yも、「やられた」感、満載である。
「原信ナルスさん、お手柄ですね。この度は本当に良い仕事してくれました!」
まさに今、にいがた経済新聞社でも、一番のスイーツ男子である編集部・Yがイチ推しのスイーツである。
(編集部・Y)
【キシャメシ】は、にいがた経済新聞編集部のメンバーが、日々の取材活動の合間にいただく昼ご飯を日替わりで、真正面から他意を入れず、何モノにもとらわれず、お仕着せのグルメリポートに背を向け綴った、キシャの日常モノローグ。さて明日の担当キシャはどこで何を食べるのか、お楽しみに。