【13人が感染】新潟県村上市の寿司店でノロウイルスによる食中毒が発生
新潟県は3月9日、村上市内の飲食店「さくら寿司」で提供された寿司を原因とするノロウイルスによる食中毒が発生したと発表した。
3月1日に村上市内の葬儀場で同店が仕出しした寿司を食べた17人のうち11人が、翌日21時頃から下痢、発熱、吐き気などの症状を示し、さらに3月3日に同店が仕出しした寿司を食べた23人のうち2人が3月5日5時頃から同様の症状を呈した。
村上保健所へは3月5日8時40分頃、患者グループの代表者から、3月1日に葬儀に参列した複数人が症状を呈しているとの連絡があり、保健所による調査が行われた。その結果、患者と調理従事者の便からノロウイルスが検出された。
患者に共通する食品が「さくら寿司」が仕出しした寿司に限られること、患者および従事者の便からノロウイルスが検出されたこと、医師から食中毒の届出があったことから、この寿司を原因とする食中毒と断定された。なお、全患者は快方に向かっている。
この発生を受け、村上市保健所は「さくら寿司」に対して、3月9日から10日までの2日間、営業停止処分を実施した(事前に3月7日および8日の2日間、営業自粛)。また、調理施設の清掃、設備及び器具の洗浄消毒、従業者の健康管理の徹底を指示し、調理従事者に対して衛生教育を実施する予定である。