新潟春節祭が新潟市中央区で開幕し明日まで開催
今年は内モンゴルの無形文化遺産継承者などのステージ
中国の旧正月「春節」を祝うとともに、新潟と中国の交流を深めようと毎年開催されている「新潟春節祭」が15日、新潟市中央区の新潟市音楽文化会館で始まった。主催は、中国駐新潟総領事館、新潟華僑華人総会、新潟県、新潟市、新潟県日中友好協会、新潟大学中国留学生学友会で構成する「新潟春節祭実行委員会」(委員長=惠京仔氏)
今回で5回目の開催。最初の3回は、民俗芸能、本場の中国グルメ、手工芸品の展示を行っていたが、昨年から会場を屋外から屋内に移すとともに、中身も文化芸能ステージなどに変わっている。今年は、内モンゴルのフルンボイル大草原からアーティストおよび内モンゴル自治区・中国無形文化遺産継承者を招き、17、18日の両日、特別ステージ(計3公演、18日は10時と15時)を行う。
実行委員会のメンバーでもある新潟県の花角英世知事は、「昨年6月の知事就任後、初めての海外訪問先として黒竜江省、大連市を訪問し、新潟県の交流拡大に向けて意見交換を行った」と紹介。続けて、「国レベルでも交流拡大の機運が高まっており、昨年は朱鷺のつがいが提供され、佐渡での飼育が始まっている。また県でも昨年暮れに、(福島第一原発事故以来、禁止されていた)県産米の中国への輸出ができるようになり、最近第一弾の米が輸出された。今後も交流拡大に向けて取り組んでいく」と語っていた。
同じく実行委員会のメンバーである新潟市の中原八一市長は、「今年は本市とハルビン市が友好都市を締結して40周年の節目の年。新潟市は早くから日中友好を推進してきただけに、このようなイベントが盛大に開催されることを誠に嬉しく思う。日中友好の雰囲気を、ここ新潟から国内外に広く発信していけたらと考えている」と話していた。