新潟市内で福岡県柳川市の「ひな檀」「さげもん」の展示がスタート
旧齋藤家別邸など3か所で展示
新潟—福岡航空路を軸に相互交流を行なっている柳川市(福岡県)の「雛飾り」と「さげもん」の展示が18日、旧齋藤家別邸で始まった。雛飾りは、3月3日の上巳(じょうし)の節句に、女児が生まれた家で飾られるもので、けがれや災いを人形に移し祓おうとする風習が起源。現在でも女児の健やかな成長を願い、日本各地域それぞれの伝統文化として受け継がれている。
雛人形と一緒に飾られた「さげもん」は、古くから柳川地方に伝わる伝統的な吊るし飾りで、天井から色鮮やかな毬や人形など51の縁起物を吊るして飾ったもの。「娘が一生幸せでありますように」と、母や祖母、母方の親戚が手作りするという。山形県酒田の「傘福」、静岡県稲取の「雛のつるし飾り」と並んで日本三大つるし飾りと言われている。
柳川の雛飾りとさげもんの展示は、19日から新潟空港1階センタープラザと、新潟日報メディアシップ1階みなと広場でも見ることができる。