【にいがた総踊り×国際映像メディア専門学校】「オール新潟ロケの映画で国際映画祭に挑戦する」日本舞踊の家元・市山七十郎氏と刀鍛冶・新保基衡氏ドキュメンタリーと若者たちの夢への挑戦と葛藤を描く
株式会社Sight(新潟市中央区)は、実写映画「ひまわりの夏」を3月14日、国際映像メディア専門学校(新潟市中央区)において、伝統文化をドキュメント&青春群像を描いた「ひまわりの夏」の初号試写会(制作関係者試写会)を開催した。
Sightの代表取締役で「にいがた総おどり」、伝統芸術の祭典「アートミックスジャパン」を立ち上げた能登剛史(たけし)氏が監督を務め、数多くの有名アーティストのプロデュースを手掛けてきた音楽プロデューサーの松浦晃久(あきひさ)氏が音楽を担当する実写映画制作は、「EPISODE」「EPISODE2」に続き、今作品で3作目となる。
本作品には国際映像メディア専門の学生も参加しており、初号上映後には、能登氏と松浦氏、出演した学生の菅原彩花(キャスト) 渡邊凪咲(キャスト&ナレーター)と映像制作した竹田康乃(撮影助手) 丹羽千里(録音) 丸山歩夢(照明)によるトークセッションを行い、それぞれ映画に込めた想いを語った。
映画「ひまわりの夏」は、日本舞踊の家元・市山七十郎氏と刀鍛冶・新保基衡氏との「ドキュメンタリーと学生によるドラマパート」に分かれている若者たちの夢への挑戦と葛藤を描いた青春群像劇で構成されている。
毎年9月に開催される「にいがた総おどり」にも焦点を置き、新潟の同学生たちがにいがた総おどりに出場するための努力する姿がドキュメンタリーで描かれていた。
タイトルである「ひまわりの夏」につながる柏崎市の山本山のひまわり畑でのシーンは、出演した女優志望の学生の演技も芸術的な映像表現で印象的であった。夕日が効果的に登場したり、いつもの街がカメラを通して新鮮に見えたり、新潟という土地の表情の豊かさを改めて知る機会となった。
監督の能登氏は、「撮影は、オール新潟ロケで行った。新潟という地方発で国際映画祭へ挑戦したい。現場での撮影や機材調整など学生たちが活躍した」と学生たちへエールと自身の今後の展望を語った。
音楽を担当した松浦氏は、「主題歌と挿入歌以外の音にもこだわり、波の音や椅子が倒れる音なども実際に学校を借りて学生たちと音撮りをした」と楽しそうに語った。
出演した学生と映画制作へ携わった学生もそれぞれの活動への想いを語り、失敗談や演技へ想いや映像制作への想いが伝わってくるトークショーとなった。本作の大きな特徴の一つが、キャストはもとより、制作にも新潟でプロを目指す若者が多数参加している点にある。撮影、照明、音声、衣装、メイク、ポスターなど、重要なパートを担っており、国際映像メディア専門学校をはじめ制作に協力した6つの専門学生にとっては現場での実践的な経験となった。
試写会に参加した男性は、「日本舞踊の家元・市山七十郎氏と刀鍛冶・新保基衡氏の普段見ることのできない鍛錬や心情を追った内容は、オリジナリティに溢れていた。夢や仲間を思い、葛藤する役者たちの姿は、共感できた。」と感想を語った。
映画「ひまわりの夏」は、休館日の火曜日を除き今月23日から29日まで、「シネ・ウインド」にて上映する。(26日休館)
(文・撮影・特別協力 伊舞静華)
【関連サイト】
「ひまわりの夏..一振りの刀、一歩の舞い」公式サイト
(特別協力・にいがた経済新聞社)