【キシャメシ】祝1周年ということで読者おすすめの店を紹介! 新潟市西区「小さな中華屋さん薫」
今やにいがた経済新聞の人気コーナーとなった「キシャメシ」は2023年3月20日にスタートした。「人気コーナーとなった」などと中の人が言うのも口はばったいところはあるが、嘘ではない。花角英世新潟県知事にまで「キシャメシ見てるよ」と言われるほどなのだから。
1周年記念ということで、今回は読者からメールでお寄せいただいたキシャメシ情報から店を選んだ。匿名の読者から某日、にいけいのメールに届いた「新潟市にあるお店でお気に入りの街中華があるので、是非紹介して欲しいと思ってメールしました」というメッセージをもとに訪店したのは新潟西区にある「小さな中華屋さん薫」である。
昼時は混雑が予想されるため、少し時間をずらして訪店。確かに店名通り、小ぶりなハコではある。間口もそうだが店内も5人座れる小上がりのテーブルが2卓と、カウンター7席。見たところ大将のワンオペで回っているようだ。
「これぞ街中華」という店内で、あの吉田類も大好き「キンミヤ焼酎」の瓶が置かれているところや、カウンターでチーカマやカルパスが100円で売られているところからは濃いめの「酒場成分」も感じられる。こういう店で焼き餃子などシバきながら瓶ビールをやりたいところだ。
メニューに目を、と思ったが壁やカウンターにあるおびただしい短冊(街中華あるある)から選んだ方が早そうだ。するとあることに気が付く。なぜか多くのメニューで「クロレラ」が推されている。「全てのラーメンは『中華麺』『クロレラ麺』から選べます」とPOPにあるだけでなく、クロレラを使ったメニューが実に豊富。
クロレラと言えば5億4,000万年前から地球上に生息する生命力の強い生き物で、高い栄養価で知られている。郷に入りては郷に従え、ここはクロレラ関連からチョイスだ。かくして白羽の矢は「五目クロレラ焼きそば」(税込900円)に。
厨房の様子を見てはっきりわかった。円形の広東鍋を巧みにぶん回す大将の姿からは、名人の風情が確実に感じられる。それなりの経歴を重ねてきた人なのだろう。無意識にCMと同じ口調で「これ絶対、ウマいやつぅ~」と口ずさんでしまうほど、見事な手際だ。
ややあって着皿。見た目、ボリューム、今日びこの感じで1,000円以内に収まるのはうれしい。麺をリフトすると、おお、出てきた出てきた、翡翠色のクロレラ麺。麺はぱりぱりにしっかり「焼き」が入っている。これこれ、こうじゃなきゃ。おかしな話だが、市中で焼きそばを食べようと思ってもこの「焼き」が十分でない店が多い。餡の具材は白菜、ニンジン、キクラゲ、豚肉、エビ・・・間違いなく「五」目以上はある。
美味い!具材の火の通り方、味付け、かなりのレベルじゃないか。クロレラは・・・記者がバカ舌なせいなのか、クロレラの味は全くわからないが、トロトロの餡と焼きのしっかり入った麺が最高のマッチング。むしろあまりに美味しくて、クロレラのことはすっかり忘れていたくらいだ。あっという間に皿を平らげた。
キシャメシもスタートして1年というわけだが、つくづくキシャたちも未熟なものだ。こんな店がまだ新潟にあったなんて。読者の皆様にはあらためてお願いしたい、おすすめキシャメシの情報をじゃんじゃん寄せてください!にいがた経済新聞のXやFacebookのコメント欄でも良いし、今回のようにお問い合わせメールでもかまいません、お待ちしています。
(編集部・I)
【小さな中華屋さん薫】
新潟市西区小針西1丁目5-23
営業時間 11時~15時 17時~22時
定休日 月曜日
【グーグルマップ 小さな中華屋さん薫】
【キシャメシ】は、にいがた経済新聞編集部のメンバーが、日々の取材活動の合間にいただく昼ご飯を日替わりで、真正面から他意を入れず、何モノにもとらわれず、お仕着せのグルメリポートに背を向け綴った、キシャの日常モノローグ。さて明日の担当キシャはどこで何を食べるのか、お楽しみに。
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