新潟県三条市内で藍庭の造園技術が鑑賞できる「オープンガーデン」と、女性向け農作業着の展示が同時開催
造園業の藍庭(新潟県三条市)が29日から30日にかけて、同社が作庭に携わった一般住宅にて作庭技法やコンセプトを解説する「オープンガーデン」を開催している。また、会場では株式会社ヴィヴィッドリー(新潟県三条市)による女性向け農作業着の展示も同時開催中だ。
藍庭は、植木産業や造園が盛んな三条市保内で2011年に創立した気鋭の造園会社。一般住宅のほか、三条市役所の「月の涙 かぐやprincess」など公共・法人施設でも数多くの庭を手がけてきた。
今回は、藍庭が作庭を手がけた同市西大崎の一般住宅の協力のもとオープンガーデンを開催。同社としても初の試みだ。「自然風の日本庭園」をコンセプトとした庭には、山採りした木々を中心に配置。また、住宅からの眺めを重視しする一般的な日本庭園とは異なり、自然の一部を切り取ったような奥行きある配置を基調としており、日々変化する庭の中を歩く楽しみがある構造となっている。
藍庭の畠弥真人代表取締役は自社の庭づくりについて「庭の設計は、図面に描いて説明してもなかなか伝わりづらい。そのため私たちは、施工中にもお客様の要望を聞きながら一緒に庭をつくりあげていくことを大切にしている」と話す。藍庭が掲げる「感動をつくる庭」は、職人たちの技術や創造性と同時に、顧客への綿密なヒアリングによって形作られているようだ。
会場では庭園とともに、ECサイト「efiluz-エフィルス-」を運営するヴィヴィッドリーが女性向けの農作業着も展示。これまでネットが主戦場となっていた同社にとっても、今回のイベントは新たな挑戦となる。
今回は会場の一画に、同社が取り揃えるヤッケや長靴、ガーデニングエプロンを用意。通常イメージされる作業着とは異なり、鮮やかな色使いと高いデザイン性が特徴だ。ヴィヴィッドリーの小野塚雄也代表取締役は「華やかなデザインは庭の一画から気軽に出かけることもできるし、農作業着でのトータルコーディネートも可能。農作業や庭仕事を通じて、心も楽しくなるようにしたい」と種類の豊富さに自身を見せる。
ECや店舗内での展示と異なり、屋外での使用感を知ることができる点で特徴的なコラボレーションと言える。また、6月中旬に発売を予定されている農作業着メーカー「MONKUWA」と「ハローキティ」のコラボグッズなどの新製品も用意されていることにも注目だ。
ヴィヴィッドリーでは現在、小売を中心に展開しているが、販売を通して寄せられる顧客からの意見を反映し、今後は自社ブランドを展開していくことを目標にしているという。
【関連リンク】
藍庭 webサイト
ヴィヴィッドリー webサイト / 「efiluz-エフィルス-」
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