留学生が新潟について語る「留学生にいがた発見コンテスト」が開催
新潟市は都会と田舎を両方体験できる
新潟に暮らす留学生が「学んだこと」「感じたこと」「出会った人」などについて発表する「留学生にいがた発見コンテスト」が19日、新潟市中央区のクロスパルにいがたで開催された。主催は新潟市。
「新潟で出会った人」「新潟のおいしい食べもの」「新潟で好きな風景・場所」「新潟の楽しいイベント」「その他」の5テーマから、1つを選んで発表する形式で、10組が発表した。新潟大学、事業創造大学大学院、新潟青陵大学、新潟国際情報大学などに通う留学生で、出身国は、中国、カザフスタン、ベトナム、ロシア、韓国、モンゴル。
発表の中で、新潟の魅力について語る留学生が数名おり、「都会と田舎を両方体験できる」「街中と田舎を同時に楽しむことができる」「(大都市に比べ)物価が安い」「景色がいい」などという意見があった。とはいえ、いざ就職になると、他地域の企業に就職する留学生は多いようだ。理由は、「(人は暖かいが)冬が寒い」「就職活動の支援が少ない」「就職情報が少ない」「企業が少ない」「生活環境を変えたい」「交通機関が脆弱」といったことのようだ。ただ、東京に比べ、初任給は2万円弱安いが、家賃、住宅購入費、物価が安いうえに、通勤時間も短いとの意見もあった。
留学で困ることについては、「行政から様々な通知がくるが日本語で読めない」「困ったときどこに相談したらよいか分からない」「周囲の期待のなかで留学し仕送りももらっているなか留学が厳しかったり寂しかったりしても簡単に音を上げることができない」などという意見があった。そうした困り事の対策として、「母国後で相談できる場所」「心のサポート」「(特に孤独感を感じる正月などのときに)留学生が集まることができるイベント」などを期待しているようだ。
新潟の楽しいイベントについて発表した留学生は、「白根大凧合戦」や「千灯祭り(新潟市中央区本町で行われる祭り)」をあげていた。「大きな凧を見たのは初めてでびっくりした」と感想を述べていた。
新潟市内には約1200名の留学生がおり、新潟市(観光・国際交流部)では、留学生にいがた発見コンテストのほかに、市内観光施設などを巡る「にいがた発見ツアー」、留学生と日本人学生が参加する「交流ワークショップ『小さな国際交流』」を行っている。