新潟県議会第100代県議会議長に選出された小島隆氏と、県議会副議長に選出された楡井辰雄氏が会見
2日に開かれた新潟県議会本会議で第100代県議会議長に選出された小島隆氏が、本会議終了後に会見を開き、「県と力を合わせ、人口減少や医療など県政の諸問題について、建設的な議論ができる議会にしていきたい」と抱負を語った。
また県議会副議長に選出された楡井辰雄氏は「小島氏を支えながら、闊達で公明な議論ができるようにしていきたい。そして、問題が山積する県政の課題に一つ一つ着実に取り組んでいく」と語った。
小島氏は自身の就任で第100代を数えることについて「新潟県議会は1879年に開設し、歴史と伝統を誇る。例えば大河津分水の工事での県議会の提案など、県議会の果たしてきた役割は大きいものがある。この伝統を次の時代に繋いでいく1年にしたい」と話す。
また、地方議会に親しみがない人が多くいると指摘されている課題については「(このネット社会では)我々は世の中すべての人に見られる機会がある。逆に、意識して積極的に発信していく必要がある。議会そのものが県民に近づける仕組みづくりをしていきたい」と語る。
つづけて「DXの事例を見るため先進県へ視察へ行ったが、感染症への対応のためリモートで常任委員会をやっていた。新潟県議会でも同様のことができるようにしていかなければいけない。そのために制度や運営も変えていく必要がある。古いやり方を変えていく最初の1年にしていきたい」と議会のDXにも意欲的な姿勢を見せた。
一方で、給料の一部を上納させられていたとして元秘書から提訴された件について小島氏は「私も報道で知った。事実と異なることが多々あるが、具体的な内容は分かっていないので、お答えする状況ではない」として回答を避けた。
小島隆氏(74歳)は、昭和45年3月に慶應義塾大学経済学部を卒業。所属党会派は自民党。平成19年4月から現在まで新潟県議会議員に4回当選している。
楡井辰雄氏(70歳)は、昭和45年3月に新潟県立高田農業高等学校を卒業。所属党会派は自民党。平成19年4月から現在まで新潟県議会議員に4回当選している。