存廃議論の大糸線「国の判断も最後の大詰め」、12月定例会一般質問で糸魚川市の米田徹市長が答弁
糸魚川市議会12月定例会が5日、糸魚川市役所で行われ、市議による一般質問が行われた。
この日、2番目に登壇した東野恭行市議は、水際解禁で期待されるインバウンド需要や、存続か廃止かが議論されている大糸線の利活用など中心に質問した。外国人観光客に対し、今年県の石に指定されたヒスイの活用について、市の担当課長は「東南アジア圏を中心にヒスイをPRする絶好のチャンスだと思っている。今後は観光協会などと連携し、ヒスイにちなんだ商品開発を行っていく」と答えた。
糸魚川市の米田徹市長は「糸魚川市は自然や観光資源が多いが、それが認知されていない。どうやって情報発信していくかが課題だ」と述べた。
大糸線の利活用について、米田市長は「今までは採算性を重視して、省力化しており、それが利用者が少なくなった理由でもあると思う。糸魚川市の観光面で大きく受けるので、少しでも利用客を増やして、必要性を訴えていく。市民からどうやってマイレール意識をもってもらうかどうかだと思う。国の判断も最後の大詰めに来ている。市としても、新年度に向けてやっていく」と答弁した。
一方、この日、最初に横山人美市議が市内の経済状況などを質問した。
横山市議の就職支援の課題についての質問に対し、市の担当課長は「課題は高校生だ。県立海洋高校で、船舶免許を取っても糸魚川市内企業に就職をしていない」と答えた。
また、10年後の市内産業について、市の担当課長は「労働力人口が減るのは当然でありITやICTなどで効率化が行われるだろう。一方で、外国人労働者の必要性も出てくる」と答えた。