口福の店 魚住かまぼこ店(新潟県上越市)が新かまぼこ「うんまいイカ」を9日に発売
口福の店 魚住かまぼこ店(新潟県上越市)は8日、イカの胴体にかまぼこが入った「うんまいイカ」の新商品発表会を上越市内で開いた。「うんまい」とはうまいや美味しいという意味の上越市の方言。9日から魚住かまぼこ店のほか、同店のホームページでも発売する。
「うんまいイカ」は商品化までには1年半かかったといい、魚住かまぼこ店の田村博店主の発案でコロナ禍前にイカを使用したかまぼこを開発すると決まっていたという。「うんまいイカ」(378円税込み)は1匹まるごとの国産イカを蒸した後、ゲソを混ぜたスケソウダラのすり身を入れて再度加熱する。蒸すとイカの大きさが半分以下(約15センチ)に縮むという。
カレー味とチーズ味の2種類あり、魚住かまぼこ店の小峰浩統括工場長は「イカは淡白なので、パンチのある強めの味にした。ただし、カレー味は子供でも食べやすいように辛さを控えめにした」と話した。
当初、「うんまい」と「イカ」を合わせて、「うんまいか」という商品名にする予定だったが、商標登録に触れる可能性があったため、断念した。
田村店主は「全工程を石臼で練っているのは新潟県内では弊社だけ。伝統的なこの製法を守り続けたい。酒のつまみや弁当のおかずとして食べてほしいが、イカにはコレステロールを下げると言われるタウリンが含まれており、健康食品としてもいい。かまぼこは動物性タンパク質のかたまりなので、栄養はたっぷりだ」と話した。
新商品発表会後には、集まった関係者向けに試食会が開かれ、「酒のつまみにぴったり」「チーズ味がおいしい」などの声が上がっていた。