株式会社かなざわ総本舗(新潟県上越市)が県内初となる和菓子の自動販売機を設置

自動販売機と株式会社かなざわ総本舗の金澤一輝代表取締役社長

和菓子店「かなざわ総本舗」を展開する株式会社かなざわ総本舗(新潟県上越市)は、同社を代表する和菓子「出陣餅」を箱入りで販売する和菓子用の自動販売機を県内で初めて設置した。ギフト用の自動販売機は全国的にも珍しいという。

同社の金澤一輝代表取締役社長によると、同社稲田本店の営業時間は午前9時30分から午後5時30分までで、特に朝早く旅行などに出かける人たちからのニーズが以前からあり、自動販売機の導入は人件費の削減や人手不足などの観点から3、4年前から検討していたという。

こうした中、新型コロナウイルスの感染拡大で非接触販売がクローズアップされたこともあり、今年3月頃に取引業者から勧められ、「上越市中小企業者チャレンジ応援事業補助金」を活用して導入し、このほど設置した。

自動販売機では、「出陣餅」5個入りを1,000円、10個入りを2,000円(ともに税込み)で販売している。機内は適正温度の常時20度に保たれており、当日製造した商品を入れている。設置してから約1週間で、毎日1万円ほどの売り上げがあったという。

なお購入時の注意点としては防犯上の理由などから、購入後5秒後に下部の取り出し口のロックが閉まるそうだ。

今後は同社の他の商品の取り扱いや、駅など他の場所への設置も視野に入れている。

金澤代表取締役社長は「設置目的は朝の需要と臨時休業への対応もある。ギフトは目的買いなので、衝動買いはない。自動販売機の認知度が高まり、それ目的で来店する人が増えればいい」と話していた。

自動販売機の中の様子

「かなざわ総本舗」稲田本店

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