ネクストミーツ株式会社(東京都)、さらに肉に近づいた焼肉用代替肉「NEXTカルビ2.0」の販売を開始
代替肉の研究開発、代替肉製品の企画・製造などを手がけるネクストミーツ株式会社(東京都)は18日、世界初の焼肉用代替肉「NEXT焼肉」シリーズから、1年ぶりにバージョンアップした商品「NEXTカルビ2.0」の販売を自社公式オンラインショップで始めた。動物性の肉ではなく、大豆を主原料とした100%植物性の加工食品。焼肉だけでなく、スライス肉と同じように回鍋肉やお好み焼きなど様々な使い方が可能だ。
価格は1パック(80グラム)あたり390円(税込)で、オンラインショップでは5パックセットで販売している。賞味期限は1年間(冷凍)。
世界初となる同社の焼肉用代替肉「NEXTカルビ」と「NEXTハラミ」は昨年、焼肉チェーンの焼肉ライクとコラボし話題になったほか、今年6月には全国のイトーヨーカドー店舗でも取り扱いがスタートしている。こうしたなか、NEXTカルビを1年ぶりにバージョンアップし進化させた。ver2.0では、食感に大きく影響する、たんぱく質含有量を5%ほど増加させたほか、1年におよぶ実験の積み重ねから得たデータをもとに食感を大幅に改良、さらに肉に近づいた。
また代替肉製造の機械(エクストルーダー)で製造時に設定する熱・水蒸気・圧力という3つの変数すべてを再定義することでも食感を向上させ、肉の噛みごたえに近づけた。
さらに、たんぱく質含有量の増加などにより結着が良くなり、これまでにない肉らしい大きさ・サイズ(より肉に近い見た目)を実現した。
味も味付けを工夫したことで大豆臭は完全に消え、さらに肉らしい味になったという。
同社によると、これまでに代替肉を食べたことがない人や、食べたことはあるが物足りなかった人も満足できる商品になったという。今後はオンラインショップだけでなく、スーパーやレストランでも展開していく計画。
同社は2017年に共同創業者2人が研究を始めたのが始まり。アメリカ、シンガポール、ベトナム、台湾、香港など10を超える国・地域に進出し、世界初の焼肉用フェイクミート「NEXT焼肉」シリーズ、100%植物性の牛丼「NEXT牛丼」や、鶏肉タイプの代替肉「NEXTチキン」などを販売している。
また新潟県⻑岡市にあるR&Dセンター「NEXT Lab(ネクストラボ)」では、大豆に限らず幅広い代替タンパクの研究開発に取り組んでおり、今年11月にはn長岡市で自社工場「NEXT Factory(ネクストファクトリー)」の着工を予定している(2022年夏ころに稼働予定)。
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