株式会社デカタミクロパウダー(新潟市江南区)が、パイナップルの芯を使用した同社商品「ブロメラインの粉末」を入れたドレッシングの発売を開始

「天然の抗がん剤」とされるパイナップルの芯を使用した同社商品「ブロメラインの粉末」

株式会社デカタミクロパウダー(新潟市江南区)は、「天然の抗がん剤」とされるパイナップルの芯を使用した同社商品「ブロメラインの粉末」を入れたドレッシング「ブロメラインドレッシング」の発売を始めた。

瓶入りで内容量は200ミリリットル。ブロメラインの粉末、ヨーグルトのほか、大分産の天然ゆず、有精卵を使ったマヨネーズ、ケチャップを原料に使用。オイルや食品添加物は一切使わず、火入れもしていない。

価格は1本800円(いずれも税込)。製造は、株式会社新潟想食(新潟県三条市)が行ない、デカタミクロパウダーが販売元だ。廃棄にしたくないという思いや大量生産品でないことから店頭販売は行わず、オーダーを受けてから瓶詰めし注文者に商品を配送するという(送料はは購入者負担)。オーダーから配送完了までは2、3日程度。注文は、割烹やまよし(新潟市江南区、電話025—381—2059)と、新潟想食(電話0256—46—3741)で受け付けている。

味はヨーグルト風味だが、オーダー品のため、異なる風味に対応することも可能という。

一方、ドレッシングは、廃棄食品に関する各種調査で、廃棄される食品の上位品目に名を連ねているが、同社では、この商品の販売を通じて、ドレッシングの廃棄削減にも寄与していきたいという。

同社によると、ドレッシングには食品添加物が使われていて、すぐに飽きがくる味になっていることが廃棄の原因の一つになっている。こうしたなか、同社が販売を始めたドレッシングは、前述の通り、原料にこだわり、オイルや食品添加物を使わず火入れもしていない。同社が商品化に向けて半年間実施したモニター調査では、スプーンで飲む人もいたという。

ただ生ドレッシングでは日持ちしない。そこで同社のドレッシングでは、健康飲料水や化粧水などに使われている株式会社赤塚(三重県津市)のFFCウォーターを使用、水にこだわることで消費期限を伸ばしたという。一般社団法人県央研究所(新潟県燕市)に委託して行った試験によると、数ヶ月後もドレッシング内の大腸菌数は増加しなかったそうだ。この試験結果をもとに消費期限を1カ月に設定した。

また現在、生産体制は1日100本程度となっているが、生産量の拡大を目指し、このドレッシングの生産をしたい食品メーカーを募集中だ。生産量の拡大によりドレッシング全体の廃棄削減につなげていきたいという。「食品メーカーは、この高付加価値なドレッシング製造販売を通じて、新たな顧客層の開拓ができる。また、コロナ禍で疲弊した事業の回復につなげることもできると考えている」とデカタミクロパウダーの田辺康夫代表取締役は、食品メーカーにとってもメリットがあると話していた。

パイナップルの芯には、タンパク質を分解する「ブロメライン」という酵素が含まれる。ブロメラインは「選択的(細胞)毒性」を持ち、健康な細胞はそのままで、がん細胞だけを攻撃する作用があると言われている。

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新潟市江南区の(株)デカタミクロパウダーが「天然の抗がん剤」と言われるパイナップル芯の粉末を販売(2021年6月14日)

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