サンフロンティア佐渡株式会社(佐渡市)が、佐渡島初となるアウトドアアクティビティの総合拠点「佐渡アウトドアベース」が両津港近くに3月オープン
新潟県佐渡市出身の堀口智顕代表取締役会長が1999年に立ち上げたサンフロンティア不動産株式会社(東京都、東証1部上場)は8日、東京都内で記者説明会を開き、100%子会社のサンフロンティア佐渡株式会社(佐渡市)が3月19日に佐渡島初となるアウトドアアクティビティの総合拠点「佐渡アウトドアベース」を、佐渡の玄関口である両津港から徒歩4分の場所にオープンすることなどを発表した。
佐渡アウトドアベースは、観光庁のインバウンド誘致関連の事業を活用し、旧倉庫を活用し整備した。
その佐渡アウトドアベースでは、トレッキング、サイクリング、ダイビング、キャンプ、シーカヤック、釣りなどのアクティビティのツアーをガイド付きで提供するほか、手ぶらでこうしたアクティビティが楽しめるよう、レンタルサービス(レンタサイクルやトレッキング、釣り、カヤックなど)も提供する。
ツアーは、山の体験プラン(トレッキング、ハイキングなど)、海の体験プラン(フィッシング、マリンレジャーなど)、里の体験プラン(佐渡の歴史・文化、サイクリングなど)などがあり、ウェブから予約できるほか、少人数ツアーであれば当日直前の予約も可能という(ガイドが常駐している)。
また、施設内には、自転車メンテナンスブース、アウトドアストア「WEST」佐渡サテライト店、カフェ・休憩スペース、イベントスペース、トレーニングブース、更衣室・シャワールームなどもある。このほか、佐渡汽船の乗船者やワーケーションでの来島者などが来店することも視野にWi-Fiも完備した。
また、詳細は後述するが、サンフロンティア佐渡では、宿泊、タクシー、レンタカー事業も手がけており、これらの事業をフル活用し、「クラフトビール醸造所や酒蔵を訪れて飲酒後にホテルまで送迎するサービス」や、「荷物を宿泊先まで輸送するサービス」なども提供する。
サンフロンティア佐渡シニアアドバイザーの清永治慶氏は、「点として存在する観光資源を結びつけていきたい」と話していた。
一方、サンフロンティア佐渡は、2017年に佐渡出身である堀口氏が佐渡の活性化に貢献したいと設立した会社で、堀口氏が代表取締役社長を務める。設立から5年足らずだが、ホテル事業(佐渡リゾートホテル吾妻、たびのホテル佐渡、ドンデン高原ロッジ、ホテル大佐渡)、交通事業(気軽にレンタカー、おけさ観光タクシー)、食関連事業(あなぐち亭)、観光・旅行事業(ハッピー佐渡トラベル、土産菓子の企画製造販売)、観光ポータルサイト運営事業(佐渡日和)などを展開し、パートを含め180人近くを雇用するまでになっている。
今後は、ワーケーションや観光でのロングステイ需要や富裕層の来島を取り込み、佐渡島のさらなる活性化を目指している。具体的には、ワーケーションの旅行を企画したほか、富裕層のニーズの対応する宿泊部屋の整備も検討している。
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佐渡アウトドアベース
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佐渡アウトドアベース所在地