株式会社SAKAMAが、佐渡島のアマエビを活きたまま⾃宅に直送するサービスを開始、観察レポート⽤紙付きの食育セット
株式会社SAKAMA(東京都)は11日、魚介類の蓄養事業および販売などを手がける株式会社ダイチク佐渡(新潟県佐渡市)とコラボし、佐渡島沖で漁れた活きた状態の南蛮エビ(アマエビ)を5尾、生鮮のものを25尾セットにして届ける食育セット「はねっ娘セット」の販売を始めた。アプリ「サカマ市場(iOSアプリ)」などで販売する。価格は税込3,980円。
また昨今、「焼き魚やお刺身が、工場で何かの材料から製造される」と考えている子どもたちに生き物自体を知ってもらうきっかけを提供するため、はねっ娘に関する情報をまとめたパンフレット・本セットを通して、「何を学ぶことができたか?」を記⼊できるレポート用紙も同梱する。また甘エビ情報についても、親が子どもに質問に答えられるようアプリに掲載していくという。
南蛮エビは、なるべく生きたまま水揚げし、水揚げと同時に漁港に併設している水槽に移し、鮮度を保つ。漁船と直接契約のため仲買人を通さず、その日の朝に獲れた南蛮エビを活きたまま梱包して宅配する。
エビ5尾ついては、多田港に水揚げと同時に佐渡沖3.6キロメートル、水深332メートルから汲み上げられた、超低温かつ清浄性が非常に高い“佐渡海洋深層水”かけ流しの水槽で短期畜養し、旅館などにも卸される“活アマエビ”の状態で注文者の元に届ける。
出荷日は水曜日と金曜日で、宅配可能エリアは、本州のみとなる。
南蛮エビの出荷時期は、11、12月頃から翌年のゴールデンウィークになるが、SAKAMAでは今年のゴールデンウィークまでに、個人宅や教育施設向けに300個の販売を目標にしている。
SAKAMAは、2015年設立で、鮮魚の仕入れと流通を便利にするプラットフォームの企画開発などを行なっている。また、旬の魚介を家庭のキッチンに届けるスマホ向けアプリで、全国の漁港から高鮮度な魚の水揚げ情報を毎日配信している。
こうしたなか、昨年7月に佐渡島に佐渡オフィスを開設。SAKAMAの河合将吾氏は、「農業、水産業、果実が盛んで食材が豊富だが、島内自体で知られていないのが課題だと感じていた。なにかできないかと考えているなか、南蛮エビを取り扱っているダイチク佐渡が(今回の事業を)企画していたが、事業化できていなかったことがわかった」と語り、これがきっかけで両社がコラボして始めることになったという。